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先天性欠損症で右前足がない愛犬のために車椅子の試作、練習を開始

この特集では、難病や障がいをもった愛犬とその飼い主さんの、闘病や暮らしの様子をレポートします。

今回ご紹介するのは、生まれつき右前足がなくても、元気いっぱいに走り回り、毎日を楽しく過ごすめろーくんの毎日のお世話についてのお話です。

1回目の記事|生まれつき右前足がなくても、元気いっぱい。毎日を楽しく過ごすめろーくん

めろーくんの足の負担を軽減させるための、毎日のお世話

めろーくんは先天性欠損症のため、生まれつき前足が欠損しています。これは、生まれつき足など体の部位が欠損している障害です。遺伝的要因が多いのですが、原因不明なこともあります。欠損している部位などは犬によってさまざまで、足の役割を果たさない小さな足がついている場合も。その場合、炎症の原因になり、のちのち弊害を起こすことになるので、多くの場合切除します。

活発で走るのが大好きなめろーくんの足の負担を軽減させるために、外で発散したあとは、室内で静かに過ごさせます。体重を増やさないようフードにも気をつけ、また将来に向けて車椅子の試作も行っています。
家ではめろーくん専用の部屋が。散歩で発散したらクレートで休んで足の負担を軽減
家ではめろーくん専用の部屋が。散歩で発散したらクレートで休んで足の負担を軽減
自宅にはめろーくん専用の部屋を作り、散歩や運動後は静かに過ごさせます。布製のベッドを置くとすべて噛みちぎってしまうめろーくん。お気に入りのベッドは、プラスチック製のたらいだそう。
骨折時、テーピングをした足先がかぶれて皮膚炎に。こまめにシャンプーをすることに
骨折時、テーピングをした足先がかぶれて皮膚炎に。こまめにシャンプーをすることに
めろーくんが左前足の小指を骨折した際、テーピングを長期間していたため、足先がかぶれて皮膚炎に。毎日皮膚炎予防のためにシャンプーをしました。毎日のシャンプーには底の深いスロップ型シンクが便利!
足の関節に負担をかけないよう、体重管理には気をつけ、フードとおやつは低カロリーのものに
足の関節に負担をかけないよう、体重管理には気をつけ、フードとおやつは低カロリーのものに
体重が増えると関節炎になるリスクも高まるため、毎日のフードは低脂肪のものに。また、おやつは低カロリーで無添加の豚耳か、馬肉スティックを与えるようにします。

後ろ足だけで歩ける車椅子をお試し中

後ろ足だけで歩ける車椅子をボーダー・コリーのいぬ友達が制作。試作品として現在お試し中
後ろ足だけで歩ける車椅子をボーダー・コリーのいぬ友達が制作。試作品として現在お試し中
めろーくんは左前足だけに体重をかけて歩くので、将来的にケガや関節炎のリスクが高くなるとのこと。再び両前足が使えなくなったときのために車椅子の試作品を作って、歩く練習をします。
車での移動時は専用のクレートに必ず入れて、急停車時のケガなどから守るようにする
車での移動時は専用のクレートに必ず入れて、急停車時のケガなどから守るようにする
足への負担が減らせるので、車で砂浜や芝生のドッグランに連れていきます。その際、車内でめろーくんがはしゃいでケガをしないよう、専用のクレートに入れるようにします。

めろーくんのかかりつけ医である、クローバー動物病院の院長・蜷川圭一先生は、「左前脚に負担をかけずに今の体重を維持すること」が大切と語ります。

「めろーくんには、もともと小さな右前足があり、その甲部分を地面に擦っていびつな形で歩いていました。感染症や炎症のリスクがあったため切除することに。その後の左前足の骨折は、負荷がかかっていたことが原因と思われます。今後もケガや関節炎のリスクがあるので、かたいアスファルト上では走らせないこと、また体重を増やさないように気をつける必要があります。将来的には車椅子を活用するのもいいと思います」と蜷川先生。

次回は、そんなめろーくんとIさんの現在についてレポートします。
出典/「いぬのきもち」2023年11月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
取材協力/クローバー動物病院
写真/犬丸美恵
写真提供/Iさん
取材・文/袴 もな
※掲載の情報は「いぬのきもち」2023年11月号発売時のものです。
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