犬と暮らす
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犬のあくびには種類がある? 眠気・ストレス・病気のあくびの見分け方
「犬のあくびの種類と見分け方」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に話を聞きました。
犬も「眠い」とあくびをする
では、どうして犬が眠気を感じたときにあくびが出るのかというと、
- あくびで取り込んだ酸素を脳に送って働きを活性化する
- 口を大き開けることで筋肉を伸縮させて覚醒を促す
- 脳のオーバーヒートを防ぐ
など諸説がありますが、詳しくはわかっていません。
「ストレスや緊張」からくる犬のあくび
たとえば、飼い主に叱られているとき、飼い主の怒りやストレスでピリピリしているとき、初めての場所や苦手な場所に行ったとき、知らない人に体を触られたとき、面識のない犬に威嚇されたときなどに、犬はあくびをすることがあります。
愛犬に緊張している様子がみられたら、落ち着ける場所に移動して優しい声掛けなどで気持ちを和らげてあげるとよいでしょう。
「病気や体調不良」からくる犬のあくび
たとえば、犬が貧血を起こしていると脳が酸欠状態になりあくびの回数が増えることがあります。また、心疾患や呼吸器疾患を発症すると低酸素状態になるため酸素を多く取り込もうとしてあくびの回数が増えることがあります。
低血糖が疑われる場合は、あくびをした際に舌や歯茎が紫(チアノーゼ)になっていないか口の中の様子を観察してください。
また、歯垢や歯石による口腔内の不快感や歯周病などによる痛みを紛らわせるために犬のあくびが増えることがあり、口を気にしたり食べにくそうにする様子がみられることがあります。
病気や体調不良が疑われるあくびは放っておくと他の病気を併発したり完治が遅れる場合があるので、異変を感じたらできるだけ早く動物病院を受診しましょう。
犬のあくびは眠いときだけでなく、ストレスや病気でもみられます。愛犬がいつもと違うあくびをしていたら注意深く観察することが大切です。参考にしてくださいね。
参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】犬があくびする理由は? 気を付けたいあくびの見分け方』
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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