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「ひとりぼっちだと寂しい」と感じる犬の傾向は? 留守番時などにできる対策を獣医師が解説

仕事や外出などの予定があって、やむを得ず愛犬をお留守番させなければならないこともあるでしょう。そんなときに、犬は「寂しい」と感じるものなのでしょうか。

いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生が解説します。

「ひとりぼっちだと寂しい」と感じる犬の傾向と対策

眠る柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬はひとりぼっちの状況になると、「寂しい」と感じることがあると思います。とくに子犬や甘えん坊なコ、怖がりや神経質などの不安傾向が高いコは、寂しさを感じやすい傾向があるでしょう。

犬の寂しい気持ちを和らげる方法として、お留守番の場合は「初めのうちは短時間からならしてみる」とよいかと思います。事前にできる準備としては、下記のようなことです。
・お留守番する前に散歩や遊びでしっかり発散させる
・安全にひとり遊びできるおもちゃを準備しておく
・クレートなど安心できる場所を確保する
おもちゃはあらかじめ何度か使わせて、安全に使用できるかどうかを確認しておくとよいでしょう。

犬は野生では穴倉を寝床にするため、クレートなどの体のサイズに沿った囲われた場所に安心感を抱きます。クレートを日頃から置いておくと、不安なときの逃げ場となり、お留守番時に役立つことがあります。

シーンとしている静かな状況が苦手なタイプの犬であれば、テレビやラジオをつけて外出したり、飼い主さんの声が届くペットカメラを設置するのもよいかもしれません。

「ひとりぼっちが寂しい」と感じる犬を、「ひとりでいても大丈夫」という気持ちに変えるためには

おもちゃを噛むトイ・プードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
愛犬がお留守番時などに「ひとりだけでいても大丈夫」と思えるようにするためには、上記で述べたように事前にしっかりと発散させる時間を設けておくことが大切です。また、お留守番はゆっくり休憩する時間にするなど、愛犬がひとり遊びしやすい環境を整えてあげるとよいでしょう。

そうしたことに加えて、「ひとりぼっちは寂しい」という飼い主さんの認識を変えてみるのもよいと思います。犬は群れて生活する動物ではありますが、1頭だけでゆっくり過ごす時間も必要ですし、年齢によって気持ちが変化することもあります。

日頃から、在宅時に愛犬も飼い主さんも「お互いひとりで過ごす時間」を持つことや、愛犬がアピールするたびにかまうことを控えるなど、適度な距離感を保つことも大切でしょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
取材・文/雨宮カイ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2024年5月時点の情報です。
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