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犬が年を重ねたときの「心の変化」どう対応すればいい?

愛犬が年を重ねると、体の変化に伴って心にも変化があらわれます。「甘えん坊になった」「怒りっぽくなってきた」など、愛犬に変化はありませんか?今回は、年を重ねた愛犬の心の変化について、獣医師の佐々木彩子先生に教えていただきました。

体の変化とともに心も変化する

シー・ズーの竜愛ちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
加齢で体が変化すると、脳の変化によって心の動きも変わります。そのため、愛犬の性格が変わったり、以前とは違う行動をとったりすることも。どんな犬にでも起こりうる変化ですが、どのような変化があらわれるのかを知ることで、愛犬の心に寄り添いやすくなるでしょう。

見守ることや声かけが大切

チワワのまるちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
飼主さんが愛犬への接し方をほんの少し変えるだけで愛犬の心を若々しく保つ助けになります。

おおらかに変化を見守る

人と同様に、犬も年を重ねるほどできないことが増えていきます。
前よりも速く走れなかったり、ちょっとした段差が下りられなくなったりすることもあるでしょう。
しかし、そんな日々の変化を誰よりも近い場所で見守れるのも飼い主さんの特権です。変化をポジティブに受け止め、やさしく見守ってあげましょう。

愛犬の性格に合った声かけ

愛犬への声かけは、愛犬の“今”の性格に合ったものを取り入れましょう。
年をとって自立心が高まった場合、留守番をするときは「おうちを守っておいてね」と声をかけたり、甘えん坊になった場合は「すぐに帰るよ」と声をかけたりなど、愛犬の今の心に寄り添った声かけを心がけましょう。

しっかりとほめる

成犬になるとしつけが落ち着くため、愛犬をほめる機会が減りがちですが、年をとってからも昔と同じように生活できるのはとてもすごいことです。
ゴハンを残さずに食べるなど、ささいなことでも意識してほめましょう。

愛犬の意思を尊重する

犬にも自尊心があり、自分でやりたいという気持ちがあります。
思うように体が動かない愛犬を見ていると、手伝ってしまいたくなりますが、そこはグッとこらえて愛犬が本当に困ったときだけ手を貸すのがいいでしょう。

簡単なトレーニングを続けてみよう!

Mix小型犬のポメチくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
「オスワリ」や「マッテ」、「オイデ」など、愛犬が得意な指示しつけを毎日意識的に続けてみましょう。
コミュニケーションの時間を確保できるだけでなく、飼い主さんの指示に応えることで、愛犬の自信にもつながります。また、愛犬の変化に気づく手助けにもなるでしょう。
年を重ねると体も心も変化していくことは避けられません。愛犬の日々の変化に寄り添って過ごしましょう。
お話を伺った先生/佐々木彩子先生(「キュティア老犬クリニック」獣医師 獣医中医師1級・獣医推拿整体師 獣医中医師協会所属)
参考/「いぬのきもち」2024年5月号『できることを早いうちに始めれば認知症予防にも シニア犬の心の変化に寄り添う』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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