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犬を散歩させるときは要注意! 最近話題の危険な虫3選

暑い季節は、さまざまな虫が活発に動き出す季節です。愛犬の散歩やお出かけなどの際は、愛犬が虫に刺されたりかまれたりしないよう、注意する必要があります。

そこで今回は、海外で大量発生して話題になった虫や、人への危害で話題になった虫など注目を集めている危険な虫について、獣医師の野矢雅彦先生にお話を伺いました。

日本でも流行の恐れ「トコジラミ」

犬用のベッドに入っている犬
Ирина Мещерякова/gettyimages
ヨーロッパや韓国などで流行し、今後日本でも流行が懸念されているトコジラミ。カメムシの仲間で、ナンキンムシ(南京虫)という別名もあります。大きさは5~8mmで、成虫が活発に活動するのは夏場(室内の場合は通年)です。

トコジラミは夜行性で、日中は寝具や家具に潜み、夜になると寝ている人の血を吸います。人だけでなく、犬や猫などのペットも吸血し、刺されると強いかゆみが出るのが特徴です。ただ、今のところ感染症を媒介することはないと考えられています。
トコジラミに気付いたときは、すでに増殖しているケースも。自分で駆除するのが難しい場合は、専門業者に依頼するといいようです。

痛みや腫れの全身症状が起こる「セアカゴケグモ」

地面のニオイをかぐ犬
K_Thalhofer/gettyimages
クモの仲間で、実は毒をもつのはメスだけのセアカゴケグモ。メスの体長は約10mmですが、脚を拡げると30mm程度になります。原産国はオーストラリアです。

メスは強力な毒をもち、犬がかまれると患部の腫れや全身の痛みが出ると考えられています。特徴的な背中の赤い模様もメスにしかありません。
セアカゴケグモはおとなしい性質ですが、近づいてきた相手には攻撃するため、もし見つけても愛犬を近づかせないようにしましょう。公園のベンチの下、自動販売機の下、エアコンの室外機の下などに生息しています。

アナフィラキシーショックを起こす危険性がある「ヒアリ」

散歩中の犬
Strelciuc Dumitru/gettyimages
ヒアリはハチの仲間で、働きアリは2.5mm~6mm程度、南米中部が原産です。
刺されると火傷(やけど)のような痛みを起こすことから、ヒアリと名付けられました。腹部の末端にある針で毒を注入し、人が刺されるとアナフィラキシーショックを起こすことがあるため、犬が刺された場合も同様の症状が予測されています。

ヒアリを排除すべく水際対策が強化されていますが、それでも現在は港や空港に入り込んでいることが確認されているため、お出かけの際は注意しましょう。
最近話題になっている危険な虫を3種類ご紹介しました。普段からできる限りの虫対策を行い、危険な虫から愛犬を守れるよう気を付けましょう。
お話を伺った先生/野矢雅彦先生(ノヤ動物病院院長)
参考/「いぬのきもち」2024年7月号『愛犬を身近な虫の害から守ろう 徹底攻略! 犬を咬む虫・刺す虫』
文/東里奈
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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