犬と暮らす
UP DATE
犬を「刺す」怖い虫4選!
そこで今回は、犬を「刺す」4種類の危険な虫とその対策方法を、獣医師の野矢雅彦先生に伺いました。
フィラリア症のおそれも!「蚊」
体内にフィラリア(犬糸状虫)の幼虫がいる蚊が犬を刺すと、フィラリアが犬の体内に侵入。フィラリアは約半年で成虫になり、犬の肺動脈や心臓に寄生してフィラリア症を引き起こします。
近年では犬のフィラリア症予防が定着し、フィラリア症を発症する犬は激減しましたが、完全になくなったわけではありません。
フィラリア症対策として最も有効なのが、予防薬の定期的な投与です。また、蚊よけグッズを使用する、蚊が繁殖しないように室内やベランダの植木鉢に水を溜めないなど、蚊を寄せ付けない工夫も併用するといいでしょう。
室内で繁殖するかも?「ノミ」
犬がノミに吸血されると、強いかゆみが生じて強いストレスになったり、ノミの唾液がアレルゲンとなってノミアレルギー性皮膚炎を引き起こしたりします。また、犬がノミを食べてしまうと、ノミの体内で育った瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)に感染するおそれもあり、犬にとっては脅威です。
ノミは、主に草むらややぶの中などに生息しています。室内に持ち込むと繁殖してしまうため、散歩のあとはブラッシングをする、草むらに入ったらシャンプーをする、こまめに犬用ベッドを洗うなど、室内に持ち込まないような対策を行いましょう。
ショック症状が起きることもある「ハチ」
主に4~10月頃、活発に活動します。
犬がハチに刺されると、患部が腫れあがってしまうだけでなく、アナフィラキシーショックを起こすケースも。中でも、スズメバチはとくに気を付けたい存在です。
犬がハチの存在に気付いて興味をもったり追いかけたりなどの行動をとると、ハチが臨戦態勢になって攻撃してくることがあります。ハチを1匹でも見かけたら、その場からすぐに離れましょう。
痛みや腫れを引き起こす「毛虫」
ドクガ類の幼虫は、全身が毒のとげや針でおおわれているため、触れると痛みやかゆみ、腫れを引き起こします。犬の場合は、地面に落ちた毛虫を踏んだり、鼻先で毛虫をつついたりして、被害にあうことが多いようです。
毛虫は、サクラ・カエデ・ツバキ・サザンカなどの植物よくついています。基本的には葉っぱについていますが、地面に落ちていることもあるので注意しましょう。
参考/「いぬのきもち」2024年7月号『愛犬を身近な虫の害から守ろう 徹底攻略!犬を咬む虫・刺す虫』
文/東里奈
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
UP DATE