愛犬がご飯を食べないことに悩んでいる飼い主さんは少なくありません。今回は、犬がご飯を食べない原因について、子犬・成犬・シニア犬と年代別にご紹介します。愛犬がご飯を食べない本当の原因を知って、対策を考えましょう!
子犬がご飯を食べない原因とは
成長によるもの
子犬の食欲にはピークがあり、それを過ぎると食欲は落ち着く傾向にあります。たとえば小型犬なら、生後4~5カ月頃が食欲のピークといわれ、この時期を過ぎると成長が一段落し、食べる量が少なくなるとされています。
そのため、子犬がご飯を食べなくなったら、まずは様子を見てみましょう。もしも食べない日が何日も続いたり、嘔吐や下痢などの症状が出たりする場合は、すぐに動物病院を受診してください。
成犬がご飯を食べない原因とは
ご飯の違いに警戒している
犬のご飯は、年齢やライフステージに合ったものを与えることが大切なので、タイミングを見て切り替える必要があります。しかし、子犬用のご飯からいきなり成犬用のご飯に切り替えてしまうと、ご飯の違いに警戒して食べなくなる犬もいます。この場合は、1週間ほどかけて徐々に新しいご飯の量を増やすなどして、工夫してみましょう。
ストレスを感じている
成犬以外にもいえることですが、引っ越しによる環境の変化や運動不足など、何かしらのストレスを感じると犬は食欲が落ちることがあります。この場合は、考えられるストレスの原因を取り除いてあげることが大切ですが、状況によっては、いつものご飯に食欲が増すようなトッピングをして様子を見るのもおすすめです。
濃い味を知ってしまった
おやつや味付けの濃い食べ物などを与えていると、主食であるドッグフードをなかなか食べてくれなくなることがあります。おやつは食べるのにご飯だけ食べないといった場合は、愛犬がワガママになっているのかもしれません。元の食生活に戻すためにも、ご飯を与えてから1~2時間程度経過したらフードを下げ、次のご飯の時間まで何も与えないようにしましょう。
シニア犬がご飯を食べない原因とは
加齢によるもの
犬は年齢を重ねると運動量が減ったり、消化吸収能力が衰えたりするため食欲が落ちます。これはごく自然なことなので、シニア期に入って食べる量が多少減った程度なら、大きな問題はないことがほとんどです。
病気によるもの
7才を過ぎると、犬は病気にかかりやすくなります。そのため、シニア犬の食欲の低下を「単なる老化現象」と甘く見るのは危険です。食欲が少し落ちたのではなく、ほとんど食べないなど食生活に変化があった場合は、病気を疑ってみてもいいでしょう。
食欲が低下する病気としては、肝臓や腎臓、すい臓などの内臓疾患が挙げられます。この場合は、嘔吐や下痢などの症状も見られるので、すぐに動物病院を受診しましょう。また、食べたそうにしているのに食べるのをためらったり、片方の歯で食べたりするようなときは、歯周病や口腔内腫瘍などの病気が原因かもしれません。重症化する前に獣医師に診てもらうことが大切です。
愛犬がご飯を食べないと心配になりますが、元気があっていつもと変わらないなら、少し様子を見てもよさそうです。ただし、少しでも気になることがある場合は、獣医師に相談してみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『【犬の年代別に解説】愛犬がご飯を食べない原因と対処法とは?』(監修:いぬのきもち相談室獣医師)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。