お手入れ嫌いのワンちゃんは少なくありません。しかし、飼い主さんがちょっとした工夫をするだけで、お手入れを受け入れてくれるようになることも。今回は、初心者でも簡単に行える、部分汚れの洗い方やドライ&ブラッシングのコツをご紹介します!
部分汚れを上手に洗う方法&コツとは
体の部分汚れはブラッシングスプレーが◎
ワンちゃんの体にウンチやオシッコがついてしまった場合、汚れ落とし専用のブラッシングスプレーが役立ちます。ウンチ汚れのまわりにたっぷりとスプレーし、毛についた汚れは、ティッシュでつまんで取りましょう。その後、しっかりとブラシでとかすと固まったウンチもきれいに落ちますよ。
口まわりの部分汚れは蒸しタオルで
口まわりの場合は、ぬるま湯につけてしぼった蒸しタオルを汚れに押し当ててふやかし、そっと拭き取ります。汚れが残りやすい顔のシワの間もしっかり拭いてあげましょう。
上手なドライの方法&コツとは?
タオルで拭くときは擦らず水分を吸わせるように
タオルで拭くときは、大きめのタオルを使い、ワンちゃんの体全体に覆いかぶせます。次に、上から軽く押して水分を吸わせましょう。このとき、ワサワサとこすってしまうと摩擦で毛玉ができやすくなってしまうので注意してください。
また、かたい素材のタオルも皮膚への刺激が強いため、柔らかいものを使うのがおすすめ◎マイクロファイバー素材は、吸収が速くて便利です。
ドライヤーで乾かすときはブラシを使うと◎
ドライヤーを使うときは、スリッカーブラシでブラッシングをしながらドライヤーを当てて乾かしましょう。このとき、地肌からしっかりと乾かすために、毛の流れとは逆に風を当ててブラッシングするのがポイントです。
また、冷えを防ぐために、おなか→背中→足→顔の順番に乾かすようにしてください。ワンちゃんがやけどしないように、ドライヤーは15センチ以上離して使いましょう。逃げて走り回る場合は、室内用リードで固定するのも手です。
最終チェックも忘れずに!
乾かし終わったら、手のひらで体全体を触り、冷たいところがないかを確認しましょう。毛が湿っていると雑菌が繁殖しやすくなるので、完全に乾かすことが大切です。最後に、コットンなどで軽く耳の表面をふいて完了です。
上手なブラッシング方法&コツとは?
マッサージでリラックスさせてからスタート
ブラッシングの前は、時間をかけて全身を優しくなでて、ワンちゃんをリラックスさせましょう。同時に毛玉の多い箇所もチェックしておくと◎ワンちゃんがリラックスしたところで、まずは面積の大きい背中からスタートします。
手首を使って細かくブラッシング
毛の流れにそって、手首のスナップをきかせながら、撫でるように細かくブラッシングしましょう。このとき、一気にまっすぐブラッシングするのではなく、少しずつ進むような感覚で、優しく行うのがポイントです。
毛玉を見つけたらスリッカーブラシでほぐして
上記の方法で、前足→後ろ足→おなか→お尻周辺にブラシを少しずつ移動させ、全身をブラッシングしましょう。毛玉を見つけたら、毛の根元を指でつまんで持ち、スリッカーブラシで細かくほぐします。あまりに大きい毛玉は、ハサミで縦に切るとほぐしやすくなりますよ。
部分洗いが上手になると、お散歩や外遊びで足まわりが汚れたとき、食事で顔まわりが汚れてしまったときに役立ちます。ワンちゃんの体についた汚れをそのままにしてしまうとニオイの原因にもなるので、しっかりキレイにしてあげましょう。
また、毛の生乾きは雑菌が繁殖し、皮膚病などの原因になることも。しっかりとドライをしてからブラッシングをしてあげることが大切ですよ!
参考/「いぬのきもち」2018年6月号『しつけ 健康管理 お世話……今さら聞けない!◯◯の仕方、こっそり教えます!』(監修:練馬テイルズ動物病院院長 獣医師 石川朗先生、ドッグサロン「Grooming room Moe」主宰 トリマー 荒木美千子先生、「DOG IN TOTAL」主宰 ジャパンケネルクラブ、日本警察犬協会公認訓練士及び日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター ドッグトレーナー戸田美由紀先生)
「いぬのきもち」2018年7月号『子犬に必要なしつけとお手入れを紹介!さいしょの一歩』(監修:トリミングサロン「HONDEHOK」運営 一級建築 トリマー 二村陽子先生)
文/maitaro
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。