言葉で気持ちを伝えることのできない犬は、しぐさや行動で恐怖や不安、違和感といったストレスを飼い主さんに伝えようとします。そのしぐさや行動のなかには、ストレスが原因とは判断しにくい"意外"なものも。今回は、犬がストレスを感じたときに見せる意外なしぐさについてご紹介します。
頻繁すぎる「ホリホリ」
ホリホリするしぐさは、よく見る犬の行動だという飼い主さんも多いでしょう。しかし、犬がホリホリする原因の一つに「心の病気」が関係しているケースもあります。あまりに頻繁にホリホリしている場合は、愛犬の精神状態に気を配ってみてあげてください。
また、メスの場合は「偽妊娠」により、子犬を産む前の行動を無意識にしている可能性も考えられます。爪から血が出るほどホリホリするようなら、動物病院に相談しましょう。
家具やサークルなどを「ガジガジ」
家具やサークルなどをガジガジしているときは、「退屈すぎる」「飼い主さんにかまってほしい」といったストレスを、噛むことで解消しようとしている可能性があります。また、歯の生え替わりなど、歯に違和感がある場合もガジガジと噛むことが。
どのような理由で噛んでいるのか、愛犬の様子をしっかりと観察しましょう。
お尻を床に「ズリズリ」
犬はお尻に違和感を覚え、ストレスを感じると、お尻を床にズリズリこすりつける行為をすることがあります。この場合は、「肛門嚢(こうもんのう)」がたまっていている可能性が高いので、自宅もしくは動物病院やトリミングサロンなどで絞ってあげる必要があります。
もし、絞ったあとでもこの行動をやめないときは、「皮膚炎」などの可能性も考えられます。この場合は、動物病院で検査してもらうことが大切です。
ずっと「ウロウロ」する
犬がずっとウロウロと歩きまわっているときは、精神的に不安定な状態なのかもしれません。また、自分のしっぽを執拗に追いかけてグルグル回るときも、同じような原因が考えられます。何らかの心の病気を患っている恐れがあるので、注意が必要です。
また、これらの行動のほかにも、急にそそうが増えたり、夜に吠えるようになったりしているのなら「認知症」の疑いも。どちらにせよ、獣医師の指示を仰ぐ必要があるので、なるべく早めに動物病院を受診してください。
ここでは、犬が何らかのストレスを感じたときに見せる、4つの意外なしぐさや行動についてご紹介しました。言葉で気持ちを伝えられない愛犬をストレスから救うのは、飼い主さんの"気づき"です。
愛犬のささいな行動や様子の変化にいち早く気づいてあげるためにも、日ごろから注意深く、愛犬の様子を観察するように心がけましょう。
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『あの行動、実は愛犬がストレスを抱えているのかも。4つの「サイン」を見逃さないで!』
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。