お散歩は愛犬にとっても飼い主さんにとっても楽しい時間のひとつ。飼い主さんとのお散歩が楽しすぎて、ついついリードをぐいぐい引っ張ってしまうわんちゃんも多いのではないでしょうか?なかには、大好きな愛犬をのびのびと散歩させたい一心で、そのまま引っ張らせてあげてしまう……という飼い主さんも。そんな楽しいお散歩の時間には、突然飛び出して車や自転車と衝突したり、他の人や犬に突進してトラブルになるなど、さまざまな危険が隠れています。
そんな危険から飼い主さんと愛犬を守ってくれる大事なアイテム……それが「リード」です。散歩に欠かせないリードは、まさに愛犬を守るための命綱。正しく使えば安全を守れるだけでなく、引っ張りグセの予防にも役立てられるんです!
引っ張りグセ予防に◎!正しいリードの使い方って?
リードをただ持つだけでは、引っ張る犬に力負けして手からすっぽ抜けてしまったりする場合も。まずは正しい持ち方を4STEPでチェックしてみましょう♪
①安全な長さの目印に結び目を作ろう!
犬にリードをつけたら、犬の横に立ちます。リードを持った腕を下に垂らした状態で、犬の頭から40~50cm離れた位置に結び目をつくりましょう。これが安全な長さの目印になります。
②手のひらにリードをひと巻きしよう!
リードの先端にある取っ手を親指にしっかりとかけたら、もう一方の手でリードの残りの部分をもち、手の甲側から手のひら側に向かうようにひと巻きします。
③安全目印を持って親指にリードをかけよう!
空いているほうの手で、①で作っておいたリードの安全目印を持ち、リードが巻き付いているほうの手の親指の上にかけます。
④親指以外の指でリードを握ろう!
安全目印を小指のすぐ下の位置まで引き下げて、長さを調節します。写真のように、手のひらから垂れているリードを残りの指でしっかりと挟みましょう。これで完成です♪
正しい使い方をチェック!
リードの正しい持ち方はこれでバッチリですね♪次は、引っ張りグセ防止に効果的な正しい使い方を、4STEPでチェックしましょう。
①手からおやつをあげながら歩いてみよう!
犬がリードを引っ張らずに、左側のちょうどよい位置で歩けていたら、すかさず手からおやつをあげて「イイコ」とほめながら歩きます。繰り返していると、歩きながらアイコンタクトができるようになるので、目が合っている間は犬をほめながら歩きましょう。
②犬が引っ張ったらすぐに回れ右しよう!
犬が前方に気をとたれてリードを引っ張りそうになったら、すぐに回れ右をして、来た道をそのまま引き返します。「引っ張っても行きたい方向に行けないんだな」と伝わります。ちなみに、このとき大きくUターンすると、遠心力がかかって犬を制御しきれなくなってしまうので注意してください。
③強く引っ張られたらヘソ止まりでストップしよう!
犬が突進しそうになったら、リードに右手を前から添えて、リードは両手で持ちます。
おへその位置でリードをしっかりと持つ「ヘソ止まり」ポーズでストップ。引っ張るのをやめたら、気をつけの状態に戻りましょう。
④引っ張らなくなるまで①~③を繰り返そう!
①~③を繰り返すうちに引っ張りグセは次第に減っていきます。回れ右を繰り返しすぎて目が回ってしまったら、③のヘソ止まりでひと休みしてください。
使い方をマスターして、お散歩を楽しんで♥
いかがでしたか?簡単なように見えて、リードの使い方は意外と奥深いもの。ご紹介したコツをマスターして、愛犬とのお散歩をもっともっと充実させてくださいね♪
参考/『いぬのきもち』2016年12月号「散歩中の困りごと、リード使いで解決します」(監修:家庭犬しつけインストラクター 戸田美由紀先生)
撮影/佐藤正之
文/影山エマ