獣医師監修｜チワワにサマーカットは必要？動画でわかるカット方法も

今回は、チワワのサマーカットの必要性について解説します。また、サマーカットのメリット・デメリットや、人気のカットスタイル、動画でわかるセルフカットの方法もあわせてご紹介します。アプリに投稿されたトリミング後のチワワの画像集も必見ですよ◎

チワワにサマーカットは必要？

夏になると、暑さや熱中症対策などを目的に、愛犬の毛をいつもより短くカットする「サマーカット」。“世界で一番小さい純血種”といわれているチワワに、サマーカットは必要なのでしょうか。まずはチワワの毛の特徴について見ていきましょう。

チワワの毛は2種類

チワワの毛には、「ロングコート」と「スムースコート」という２種類のタイプがあります。

【スムースコート】
スムースコートのチワワは、滑らかな短毛をしていて、スッキリとした印象を与えます。また、身体の状態を確認しやすく、放熱性が高いのも特徴の一つです。

【ロングコート】
ダブルコートを持つロングコートのチワワは、飾り毛などがあるため華やかな印象を与えます。換毛期にはアンダーコートが抜けるので、毎日のブラッシングは欠かせません。

サマーカットは必要？

スムースコートはもちろん、ロングコートのチワワの場合も、一定の長さで毛が伸びなくなるので、基本的にトリミングは必要ありません。そのため、サマーカットをするかしないかは飼い主さんの判断次第といえるでしょう。
もしも今、愛犬をサマーカットにするか悩んでいる場合は、以下のサマーカットのメリットやデメリットを参考に考えみてはいかがでしょうか。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「【アンケート結果】スムースチワワの性格とロングとの違い＆飼いやすさ」

いぬのきもち WEB MAGAZINE「チワワの特徴と性格・価格相場｜犬図鑑」

サマーカットのメリット・デメリット

サマーカットのメリット

・毛の量が減るため、体に熱がこもりにくくなる
・涼しげに見える／見た目が可愛い
・お手入れが楽になる
・蒸れたり、汚れたりしにくいので皮膚病にかかりにくくなる

サマーカットのデメリット

・短くしすぎると、紫外線やエアコンなど冷風が皮膚に届きやすくなる
・物理的な刺激や虫刺されなどによる皮膚炎のリスクが高まる
・バリカンを使うと毛質が硬くなることがある
・毛が伸びたときに、カットした所としていない所でまだらになることも

このように、サマーカットにはメリット・デメリットがあります。そのため、両者をよく比較した上で、愛犬にサマーカットが必要なのかよく考えてみてください。もしサマーカットをすることを選んだ場合は、短く切りすぎないことや、バリカンを使わないようにするなど、注意するとよいでしょう。
また、メキシコ原産のチワワは寒さに弱い犬種です。サマーカットを行ったときは、エアコンなどの冷風や冷気で体が冷えないように温度設定には注意しましょう。必要に応じて服を着せるのも手ですよ。

サマーカット以外のチワワのカットスタイル

前述通り、チワワはトリミングが必要ない犬種ですが、耳の飾り毛や胸元の毛、お尻や肉球の間の毛を整える飼い主さんは多くいます。特に肉球の間の毛は転倒防止に役立ちますし、排泄物がつきやすいお尻や、食べ物がつくこともある胸元の毛のカットは衛生管理にも役立ちます。
ここでは、サマーカット以外のチワワの人気カットスタイルをご紹介します。

全身飾り毛カット

短くなり過ぎないように飾り毛をハサミでカットすることによって、丸みが出るためかわいらしい仕上がりになります。全身の毛先をカットすれば、散歩や排泄時などに汚れにくくなるなどのメリットもあるため、取り入れる飼い主さんも少なくありません。

ライオンカット

胴体の毛を短くカットし、首回りの飾り毛を残すことでライオンのタテガミのような仕上がりになる「ライオンカット」。しっぽの先だけ毛を残すことによって、よりライオンのようになります。胴体の毛が短くなるので、サマーカットとして取り入れる飼い主さんも多いようです。

ミッキーマウスカット

耳の飾り毛や、顔や胸元の毛を丸く見えるように切りそろえることで、ミッキーマウスのように見せるカットです。飾り毛カットよりも丸く意識してカットするので、丸い耳が印象的に。

豆柴カット

ポメラニアンなどに人気のカットですが、毛量によってはチワワでも挑戦できるカットです。耳や顔周り、胸元の毛を全体的に短く整えることで柴犬のような表情を作り出します。

動画で見る！セルフカットのコツや注意点

飼い主さんの中には、自宅で愛犬のカットをしたいという人も多いはず。ここではセルフカットの方法がわかりやすい動画をご紹介します。

チワワの全身の飾り毛カット

チワワの全身の飾り毛カットの方法がわかる動画です。初心者でもわかるように丁寧に解説してくれていますよ！動画を見ると簡単にカットしているように見えますが、セルフカットはなかなか難しいお手入れの一つ。愛犬が嫌がる場合もありますので、そのようなときは無理をせず、プロにお願いするのがおすすめです◎

トリミング後の可愛らしいチワワの画像まとめ

では最後に、トリミング後に撮影された可愛らしいチワワの画像をご紹介します。

初めてのトリミング

初のトリミング後の1枚♡飾り毛をスッキリとカットしてもらったようですね♪ とっても似合ってます！

サロン帰りの1枚♡

サロン帰りでスッキリした笑顔のあいちゃんは、なんと14才！！！まだまだ長生きしてね♪

色違いのリボンが…♡

おねぇちゃんと一緒にトリミング行ってきたという、るなちゃん！色違いのリボンつけてもらってゴキゲンのご様子です♡

トリミングでスッキリ夏仕様！

ふっくちゃんは短くカットして、すっかり夏仕様！自信に満ちあふれた表情がとっても可愛いですね♡

チワワはサマーカットをはじめ、トリミングが必要な犬種ではありません。しかし、カットすることで見た目がより可愛くなったり、汚れがつきにくくなったりとさまざまなメリットもあります。短くしすぎには注意しつつ、愛犬にあったカットスタイルを季節に合わせて取り入れてみるのもよいかもしれませんね！

参考／「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『チワワの特徴と性格・価格相場｜犬図鑑』（監修：ヤマザキ動物看護大学講師認定動物看護師ペットグルーミングスペシャリスト危機管理学修士福山貴昭先生）
　　　「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『【アンケート結果】スムースチワワの性格とロングとの違い＆飼いやすさ』（監修：いぬのきもち相談室獣医師）
監修／いぬのきもち相談室獣医師
文／hasebe
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。