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【獣医師監修】柴犬が噛む理由とは?噛まないためのしつけと気をつけること

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今回は、柴犬の噛みやすい性質や噛んでしまう理由、噛みグセのしつけの方法を解説します。さらに、飼い主さんの噛みグセお悩み体験談と獣医師のアドバイス、しつけに役立つ年代ごとの心と体の変化もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

柴犬はそもそも噛みやすい犬種?

蝶ネクタイの柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

柴犬は、縄文時代の土着犬の姿を受け継いだ犬で、遥か昔から日本人とともに暮らしてきました。もともとは猟犬や番犬としても活躍してきたことから、何か危害を加えられると察知すると噛みついてしまう恐れも。

もちろん、噛みやすいかどうかについては個体差はありますが、クリっとした黒くて丸い瞳の愛らしい顔立ちから、柴犬のこのような性質は、想像がつかない方もいるはず。しかし、愛犬である柴犬の噛みグセに悩んでいる飼い主さんも少なくないようです。

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柴犬が噛む理由とは

白い柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

愛犬に噛みグセがついてしまったら、「自分のしつけの仕方が間違っていたのかな?」と悩んでしまうこともあるでしょう。しかし、愛犬が噛むのには何かしらの理由があるので、しつけだけの問題とはいい切れません。
ここでは、柴犬が何かを噛んでしまうときに考えられる理由について、子犬と成犬に分けて解説します。

子犬の場合

  • 歯が生え変わる時期にあり、歯がむずがゆい
  • 拘束されたり、触られたりすることへの抵抗
  • 遊びに夢中になって、興奮しすぎている
  • 噛むことで飼い主さんの気をひきたい

上記のほかにも、びっくりしたり、怖いことがあったりして思わず噛んでしまうなど、理由はさまざまです。

成犬の場合

  • てんかんの身体的症状や、セロトニンの代謝の異常
  • 過去に体験した怖いことのトラウマや不安
  • ストレスによる心の葛藤

このように、成犬の場合は噛む理由を特定しづらく、しつけでは直せないことも。ただし、そのまま放置してしまうと愛犬の病気を見過ごしたり、噛みグセがひどくなってしまったりする恐れもあるので、獣医師などに早めに相談するようにしましょう。

噛んでしまう柴犬のしつけのポイント

リースをつけた柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

「子犬の甘噛み程度なら…」と、その可愛さからついそのままにしてしまう飼い主さんも少なくないようです。しかし、放置しているとエスカレートしてしまう場合も。実際、成犬になり、噛む力が強くなってからの噛みグセに困っている飼い主さんも数多くいます。
そうならないためにも、子犬の頃からトレーニングやしつけ行い、噛みグセのない犬に育てることが重要です。

子犬期の“噛まない”しつけ

・低い声で「ダメ!」
大前提として、しつけの際に「叩く」「怒鳴る」など、愛犬に強い恐怖心を与えるような行為はは禁物です。そのうえで、愛犬が甘噛みをしたときは、飼い主さんはビシッとした態度を取り、なるべく低い声で「ダメ!」と一言だけ言い無視しましょう。無視する際には続けて甘噛みできないようにその場を離れるなどの対応も併用するのがおすすめ。このときに使う言葉は、あらかじめ一つに統一したほうが、伝わりやすいでしょう。

・ほかの犬や人と触れ合わせる
また、愛犬をほかの犬や家族以外の人と触れ合わせて、社会化トレーニングをすることも有効です。柴犬は警戒心が強い傾向にありますが、人や犬との付き合い方に慣れさせることで、必要以上に警戒することがなくなり、噛みグセのない穏やかな犬に成長することが期待できます。

成犬期の“噛まない”しつけ

・成犬期の噛みグセを直すしつけは難しいことも
成犬になってからの噛みグセのしつけは難しいケースがあります。きちんと信頼関係を築けていない場合、警戒心が強く攻撃的な性格であれば、飼い主さんがしつけを行うこと自体、困難を極めるということが多いようです。
成犬の場合は、まずどんな場面で噛んでしまうのか、よく把握する必要があります。

・まずは噛まない状況づくりを
噛む状況を把握できたら、なるべくその状況にならないような対策をしましょう。噛むこと自体への解決にはならなくても、噛まれる危険性を回避することができます。また、充分な運動や散歩によってエネルギーを使わせ、ストレスを発散させることも大切です。

・プロに相談することも大切!
ひとりで愛犬の噛みグセに悩んでいては、何にも解決になりません。成犬になってからのしつけはうまくいかず、噛みグセがかえってひどくなってしまう前に、プロのドッグトレーナーに相談することも大切です。

飼い主さんに聞いた!柴犬の噛みグセ体験談と獣医師のアドバイス

柴犬の子犬さん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

噛みグセのお悩み体験談①

「(生後7ヵ月の柴犬が)かまってほしくて噛んできます。いろいろなものを噛んで、破壊してしまうほど噛みグセがひどく困っています。」

獣医師による回答
この時期の噛みグセはやめさせるのではなく、何を噛んでよいのかを教えてあげるようにしましょう。また、スリッパや家具など手当たり次第噛んでしまうようなら、噛みたい欲求が満たされていないのかもしれないので、遊ぶタイミングなどについても考えてみてください。犬にとって噛むという行為は自然なことですので、噛んでもいいおもちゃを用意してその欲求を満たしてあげることが大切です。

飼い主さんの手を噛む場合は、過剰に怒らずに無視し「噛むことは遊びではない」ということを教えてあげます。愛犬の興奮がおさまれば、噛んでよいおもちゃで一緒に遊んであげましょう。 これを繰り返しているうちに愛犬は、「おとなしくしていれば、遊んでもらえる」と覚え、おもちゃで遊ぶようになってきますよ。

噛みグセのお悩み体験談②

「2才になる柴犬ですが、最近ものすごく噛むので困っています。」

獣医師による回答
どのように噛んでいるかによって、対処法はやや変わりますが、愛犬が噛みそうなときには、無視をして愛犬から離れるようにしましょう。もし、愛犬が噛みそうなときに、激しく叱ったりマズルを押さえたりするのはやめてください。このようなやり方は愛犬との関係性が悪くなり、だんだん従わなくなってきたり、攻撃性が増す恐れがあります。
普段からアイコンタクトのトレーニングをするなどして、愛犬との主従関係をつくることも大切です。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「獣医師が答えるQ&A(噛(咬)み癖)」

次第に落ち着きが出てくる?柴犬の年の重ね方と、心と体の変化

柴犬2匹
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

では最後に、柴犬の心と体の成長を見ていきましょう。どのように成長するのかがわかれば、しつけや接し方の目安になります。

※犬の成長には個体差があります。

子犬期(誕生~7カ月ごろ)

子犬期の柴犬は好奇心のかたまり。何にでも興味を持ち、挑戦しようとします。挑戦したものをどんどん吸収するこの時期は、社会化トレーニングにもぴったりです。いろいろな人やモノ、犬と触れ合うことで社会性を身につけさせましょう。

青年期(8カ月~3才ごろ)

やんちゃ盛りのこの時期は、体も大きくなり自信がついてきます。犬の個性が見え始める時期でもあるしょう。中にはわがままな行動がみられる場合もあるので、注意が必要です。若く体力のあるこの時期に、たくさん運動をさせて筋肉をつけておくと、年をとっても丈夫な足腰でいられるでしょう。

壮年期(4才ごろ~7才ごろ)

精神的に大人になり、落ち着きが出てきます。飼い主さんの行動パターンを覚え、よきパートナーとなってくれるでしょう。刺激的なことよりも平穏な生活が好きになるこの時期は、運動量が減りがちなので、肥満にならないよう注意が必要です。

シニア期(7・8才~)

徐々に視覚や聴覚が衰えますが、嗅覚などで飼い主さんの存在を確認して安心するでしょう。この頃になって頑固な面が出てくる犬もいます。好奇心が減ってくるこの時期は、散歩のルートを変えてみたり、いつもより遊びやスキンシップを増やすなど、愛犬がうれしい気持ちになるようなことをして心に刺激を与えましょう。

柴犬の噛みグセは、子犬の頃からのしつけが重要ですが、成犬になってからでもあきらめる必要はありません。状況をよく把握して、ときにはプロの手を借りながら取り組んでいきましょう。

参考/「いぬのきもち」特別編集『柴犬の飼い主さん3万人の体験から作った!柴犬との暮らしがもっと楽しくなる本』(監修:東京農業大学農学部教授 長島孝行先生)
   「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『柴の特徴と性格・価格相場|犬図鑑』(監修:ヤマザキ動物看護大学 講師 危機管理学修士 認定動物看護師 ペットグルーミングスペシャリスト 福山貴昭先生)
   「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『いぬ図鑑(柴)』(監修:ヤマザキ学園大学 動物看護学部)
   「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『獣医師が答えるQ&A(噛(咬)み癖)』
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/kate
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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