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【獣医療最前線】薬が効かないことも!? 治りにくい犬の皮膚病とは?

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薬が効かない皮膚病が増加中

犬の皮膚病の治療としては、これまでは投薬が主流でした。
しかし一部の飼い主さんや獣医師が薬の用法・用量を守らずに使ってきたなどの理由で、薬の効かない病源菌が出てきたり、皮膚の機能をかえって悪化させたりする例が増加しています。
以下に挙げたのも、そんな皮膚病のひとつ。
薬ばかりに頼らず、犬の皮膚が本来持つバリア機能を向上させることで治すことを考えていくべき皮膚病です。

多剤耐性菌による膿皮症

↑多剤耐性菌が原因で膿皮症を発症したゴールデン・レトリーバーの腹部。膿疱ができています。

皮膚に常駐するブドウ球菌が異常繁殖し、皮膚が化膿してしまう病気です。
通常であれば抗生剤で治りますが、最近は抗生剤への耐性をつけた「多剤耐性菌」による発症が増加。投薬してもなかなか治らないケースが多いそうです。
完治のためには、獣医師から指定された投薬方法とスキンケア法をしっかり守り、バランスのとれた食事や適度な運動、質の高い睡眠を心がけて、犬がもともともっている皮膚のバリア機能を高めてあげることが重要です。

アトピー性皮膚炎

↑春~夏にかけてアトピー性皮膚炎の症状が強く出てしまう柴。強いかゆみのために目のまわりをかいてしまい、皮膚が黒ずんでいます。

アレルギー性皮膚炎の一種。アレルギーの原因物質が多岐にわたり、さらにさまざまな原因がからみあって発症するので完治が難しく、生涯つきあっていく皮膚病です。
かゆみや炎症を抑える投薬が治療の中心になりますが、最近では即効性で副作用の少ない新薬が発売され、その効果が期待されます。
また病気を慢性化させるたんぱく質が解明されるなど、病気のメカニズムが研究によって徐々に明らかになりつつあります。
今後さらに研究が進めば、新たな治療法が出てくるかもしれません。

お肌にいい生活を意識することが病気の予防に

犬の皮膚病は、毎日皮膚の状態を観察することが早期発見につながりますが、このとき、毛をかき分けてしっかり地肌を見ることがポイント。
また予防としては、良質なたんぱく質を含む食事をとらせる、適度な運動をさせる、夜更かしさせずにしっかり眠らせるなどを心がけることが大切です。
さらに愛犬の状態にあったシャンプー剤で正しいスキンケアを行うことで、犬が本来もつ皮膚のバリア機能を向上させることも重要になってきます。
人でいう“お肌にいい生活”が、犬にも当てはまるのかもしれませんね。

いかがでしたか?
犬の皮膚病を治すには、投薬だけを考えるのではなく、生活習慣やスキンケアの見直しもポイントです。
もし気がかりがあれば、我流で対処しようとするのではなく、専門医の指示をあおぐことも必要ですよ。

参考/愛犬との暮らしをもっと楽しむ「いぬのきもち」2016年9月号『スペシャリストが今、伝えたい犬の病気』(皮膚の病気のページ監修:斉藤動物病院院長 齊藤邦史先生)
症例写真提供/齊藤邦史先生
文/h.taco

※症例写真以外の写真と記事に関連性はありませんので、予めご了承ください。

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