どうして犬は、春や秋になると毛がたくさん抜けるのでしょうか。今回は、抜け毛が増える理由や、換毛期におすすめのブラッシング方法を解説します。
最後に、困った抜け毛がちょっと楽しくなる(?)ホッコリ画像もご紹介しますよ!
どうして春になると抜け毛が増えるの?
犬にはオーバーコート(上毛)のみをもつ犬種と、オーバーコートとアンダーコート(下毛)を両方もつ「ダブルコート」の犬種がいます。「ダブルコート」は犬種は、アンダーコートが、気温によって大量に抜け変わる換毛期があるため、“抜け毛が多い犬種”といわれています。
アンダーコートは、保温・保湿の働きをしているため、気温の変化に応じて生えかわる必要があります。そのため、夏前(春)と冬前(秋)の換毛期になると、驚くほど抜け毛が増えてしまうことがあるのです。
オーバーコートも抜け変わりがないわけではありません、季節には関係なく、抜け変わります。
抜け毛が取りやすいブラッシング方法
「ダブルコート」の犬が、換毛期を少しでも快適に乗り越えるためには、ブラッシングがおすすめです。ここでは、抜け毛が多いとされる犬種「柴」をモデルに、手順を解説します!
①犬が嫌がりにくい部位からブラッシング
毛並みに沿ってスリッカーブラシをかけていきましょう。嫌がらないようなら、毛並みに逆らってブラシをかけると、より抜け毛がとれやすくなりますよ。
長く一直線にかけるのではなく、小範囲ごとにサッサッと抜け毛を拾うような感じでブラッシングします。
②腰など長い毛はわけてブラッシング
毛が長めの部分は片方の手で毛をめくり、奥の抜け毛の元となるアンダーコートを出してブラッシングしていきます。
③しっぽは手で伸ばして左右に分けて
しっぽは、愛犬の後ろから毛を縦向きに左右に分けてブラシをかけます。しっぽの裏側から必ず手で伸ばしてブラッシングしてください。しっぽの先に向かってかけるようにしましょう。
④お腹の毛と胸の毛は優しくとかして
愛犬を後ろから抱きかかえて立たせ、お腹の毛をとかします。お腹の毛は薄いので力強くブラッシングしないように気をつけましょう。
おなかの次は、胸の毛をブラッシングします。体を小脇に抱えてあごを支えてやってみてくださいね。
⑤首周りはしっかり、顔は無理にしなくてもOK
首は毛が長く、抜け毛も多い部分です。あごの下だけでなく、横や後ろもぐるっと一周ブラッシングします。その際、あごを支えながら念入りに行なうのがポイントです。
顔は毛が短いこともあり、無理にブラッシングしなくてもOK。愛犬が嫌がらなければ、比較的抜け毛の多い眉間を中心にブラッシングしましょう。
⑥最後は全身にコームをかけて抜け毛すっきり
スリッカーブラシをかけ終わった部位は、その都度コームをかけると抜け毛が多く取れます。コームの目の粗い方で全身をとかしてから、細かい方を使って仕上げていきましょう。
抜け毛が大量すぎて、記念写真を撮りたくなる!?
困った抜け毛ですが、やはり犬の毛は抜けるもの。それならいっそのこと、楽しんでみるのもありではないでしょうか? 最後に、抜け毛を楽しみたくなる(?)ホッコリ画像を2つご紹介します!
抜け毛で作ったベレー帽!?
こちらは、なんと抜け毛で作ったベレー帽だそう! 完成度の高いベレー帽を斜めにかぶった姿は、まるでおしゃれ上級者♪
こんなにとれたよーと頭に乗っけて
ふわっふわの抜け毛を頭に乗せてるのは、柴のこむぎちゃん。なんともいえな表情が可愛らしいです!
ダブルコートの犬種の飼い主さんにとって、抜け毛対策は欠かせませんよね。抜け毛を完全になくすことはできませんが、毎日のブラッシングで抜け毛を取りのぞけば、部屋中に舞い散る毛の量を減らすことはできるはず!
ブラッシングは愛犬とのスキンシップにもなるので、楽しみながら行ってみてはいかがでしょうか。
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『柴犬の抜け毛対策|ブラッシング方法やグッズ、オモシロ抜け毛画像』(監修:いぬのきもち相談室獣医師)
文/ishikawa_A
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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