犬と暮らす
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病気を乗り越え、自力で歩けるまでに快復した愛犬と日々のお世話
今回ご紹介するのは、7才のときに突然「脊髄梗塞」という病気を発症したシュートくんと、そのご家族である鈴木さんご一家。
3本の足が麻痺し、一時は歩くことはもちろん、自分で立つことすらできなくなったシュートくん。
しかしご家族による懸命な介護とリハビリの結果、徐々に回復しつつあるシュートくんの現在の様子と、ご家族によるお世話の工夫についてご紹介します。
劇的な回復を見せた愛犬。しかしときに辛い思いも……
発症して2週間ほどたったある日、ひょんなことから一瞬自力で立ち上がったシュートくん。
それからというもの、鈴木さんご家族によるリハビリにはますます力が入り、シュートくんは劇的な回復を見せたそう。
発症から1カ月たったころには、よろけながらも自分で歩けるようになりました。
しかし、つらい思いをしたこともあったといいます。
リハビリのためにシュートくんを外で歩かせていたとき、「あの犬、ケガしてるんじゃない? 無理に歩かせて、かわいそう」という声が聞こえてきたそうです。
「悲しくて、ちょっと心が折れてしまって。
しばらくの間、人が多い時間には外に出られなくなりました」(鈴木さん)。
愛犬の笑顔や仲間の励ましががんばりの原動力に
でも、「そんな言葉に負けない」という気持ちで、バルコニーで歩く練習をがんばったそう。
そんなときも、シュートくんがいつも穏やかな表情でいてくれたことに救われたといいます。
「そして動物病院の先生・スタッフさんがいっしょに回復を喜んでくれたこと、犬友達がいつも私たちを励まし、散歩やレジャーに誘ってくれたことで、前向きな気持ちになれました。
皆さんに本当に感謝しています」(鈴木さん)。
加齢による影響も見られるように
昨年で13才になったシュートくん。
加齢による筋肉の衰えに加え、発症から5年間、麻痺しなかった左前足に大きな負担をかけ続けてきたこともあり、歩きたがらないことが増えてきたといいます。
しかし、足を動かさなければもっと弱ってしまうため、シュートくんが少しでも歩きやすいよう介助ベルトをオーダーメイドするなど、鈴木さんは今も最善の方法を模索しています。
愛犬はかけがえのない家族。これからもいっしょに楽しみたい!
つらかったことも、明るく話してくれた鈴木さん。
「シュートくんはどんな存在ですか?」との問いかけに、思わず言葉を詰まらせました。
その目には涙が……。
「帰宅すると、ニコニコと玄関まで迎えにきてくれるんです。
抱っこをすると、なめてくれたり。
私たちが選んでうちに迎えたシュートたちは、かけがえのない家族です。
幸せにしなきゃと思っているし、もっともっと、いっしょに楽しい経験をしたいですね」
出典/「いぬのきもち」2019年3月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
写真/佐藤正之
文/江本直美
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