犬と一緒に暮らすうえで、しつけはとても大切です。しつけの基本である「おすわり」を愛犬に教える飼い主さんは多いと思いますが、そもそも「なぜおすわりのしつけが必要なのか」を知っていますか?
この記事では、犬におすわりを覚えさせるべき理由について解説します。
犬のしつけでおすわりが重要な理由
愛犬が飼い主さんめがけて飛びついてくることはありませんか? その姿は、一見かわいいものです。
しかし、体の小さな子犬のうちは飼い主さんが制御できたとしても、飛びつき癖がついたまま大きく成長したら……どうでしょうか。
人に飛びかかるとトラブルになることも
大型犬であれば飛びかかった人を押し倒してしまうかもしれないし、小型犬でも、ほかの人の服を汚すなどトラブルを招いてしまうことも。もし飛びついた相手が子どもだった場合は、思わぬ事故につながる可能性も否定できません。
こうした事故を未然に防ぐためにも、「おすわり」を犬に教えることはとても大切なのです。
犬が飛びついてしまう理由は?
そもそも、犬が飛びついてしまう理由はなんでしょうか? 多くの場合、次の3つのことが考えられるようです。
①人の口を舐めたい→食べ物を催促しているのかも
子犬は離乳時、母犬の口のまわりを舐めることで食べ物を催促し、母犬は食べ物を吐き出して子犬に与えていました。人の口を舐めるのも、その名残だといわれています。
②動くものを噛みたい!→噛みたい気持ちが刺激される
犬には「動くものを噛みたい」という習性があります。噛まれたくないからと手や足を動かしてしまうと、さらに飛びつきたい気持ちを刺激してしまうので注意!
③飛びつくのが楽しい→飼い主さんが反応してくれる♪
①と②が習慣化してしまい、飼い主さんが騒いだり叱ったりすることもあるでしょう。しかし、犬はそれを「飼い主さんが反応してくれて楽しい!」と勘違いしてしまうことも。
飛びつきには、「おすわり」を覚えさせるのが有効!
上記のように、犬の飛びつき癖はトラブルを招くこともあるので、やめさせたいと思っている飼い主さんもいるでしょう。
犬の飛びつき癖を直すには、「反応しない」ことが有効に。飛びついてきても、徹底的に無視をしてください。すると、犬はどう行動すればいいのかを考えるようになります。
「おすわり=いいことがある」と覚えさせよう
ここで、「おすわり」のしつけが効果を発揮! ふだんからおすわりのトレーニングができていると、「おすわりをするといいことがある(ご褒美がもらえる)♪」と覚えているので、おすわりをするようになります。
犬はいいことが起こった(褒められた)行動を繰り返す
犬を褒めるというのは、犬に「いい思いをさせる」ということ。ある行動をした結果、いいことが起こる(褒めてもらえる)と、犬はその行動を繰り返すようになるのです。正しいことができたら、愛犬にご褒美をあげて褒めてあげてください。
飛びつかずにおすわりができたときにご褒美をあげると、「落ち着いておすわりをすればいいことがある」と理解して、飛びつきをやめるようになるでしょう。
このように、おすわりができると愛犬の安全だけでなく、飼い主さんや周りの人へのトラブルも防ぐことができます。しっかり子犬のうちから覚えさせるようにしましょう!
参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE
『犬の「おすわり」を成功させるには?その鍵は「信頼関係」にあった!』
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/Honoka