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【獣医師監修】犬用のスリングって?メリット・デメリットや選び方を解説
犬連れの移動などに役立つ、犬用キャリーバッグ。今回は、数ある犬用キャリーバッグの中から、スリングに注目しました。スリングの特徴やメリット・デメリット、スリングの選び方を解説します。また、実際にスリングを使っている飼い主さんに実施したアンケート結果や通販サイトで人気の商品もご紹介するので、参考にしてみてくださいね。

いぬのきもち獣医師相談室
スリングってどんなもの?
スリング(ドッグスリング)とは、犬の体にフィットするような柔らかい素材でできた肩掛けバッグで、犬を中に入れて使用する犬用キャリーバッグのひとつです。
スリングは犬と飼い主さんとの密着度が高いため、抱っこが好きな犬の場合は安心度が高まり、落ち着いてお出かけできるようになる場合も。ただし、犬の体重などによっては飼い主さんの肩や腰に負担がかかるので、体重の重い犬を入れて使用するのには、少し不向きかもしれません。
なお、一般的にスリングは、超小型犬~小型犬向けの犬用キャリーバッグといわれていますが、メーカーによっては10~12kgくらいの中型犬まで対応しているものもあります。
スリングのメリット・デメリット
ではここで、スリングのメリット・デメリットを見てみましょう。
《メリット》
- 軽いので持ち運びに便利
- 肩掛けタイプなので両手が使える
- 飼い主さんと密着するので犬が安心しやすい
- 汚れたときは洗濯機で簡単に洗うことができる(※)など
※メーカーによっては洗濯機で洗えないものもあります。
《デメリット》
- 片方の肩で犬の体重を支えるため、長時間使用する場合や犬の体重などによっては、飼い主さんの肩や腰に負担をかける
- 電車やバスなどの公共交通機関では使用できないケースが多い など
公共交通機関の利用に関しては、下記の記事を参考にしてみてください。
スリングを選ぶときのポイントは?
犬のスリングは、用途によって適したものが異なるため、具体的に使うシーンを想定して選ぶといいでしょう。もちろん、愛犬と飼い主さんの体格や体重のバランスなども考慮していく必要があります。
愛犬の大きさで選ぶ
スリングは、愛犬が無理なく入れる犬の体型に適したサイズで、なおかつそれを使う飼い主さんの体格にも合ったものを選ぶ必要があります。
特に犬の体型は犬種によって特徴が異なるため、体重だけでは判断が難しいこともしばしば。コーギーなどの胴が長い犬種は、「伏せ」に近い姿勢で抱っこできるものを選ぶと、愛犬の腰への負担が少なくてすみます。スリングを使用したときの形をしっかりと確認しておきましょう。
素材や形状で選ぶ
普段使いのドッグスリングであれば、愛犬が快適に過ごせる素材や形状を重視してあげましょう。
通気性のいいメッシュ素材や、肌触りの良いコットン、防水効果が高く雨の日でも使いやすいナイロン素材など、さまざまなものがあります。
また、底板つきの形状は安定感があるため、愛犬が怖がりな性格の場合はくつろぎやすくおすすめです。
電車での移動など、使うシーンで選ぶ
電車やバスなどの公共交通機関の移動のためにスリングを用いるのであれば、フタが完全に閉まるものを選びましょう。また、飛び出し防止用の金具がついているもののほうが、より安全に移動することができます。
なお、交通機関や鉄道会社によっては、ドッグキャリー以外不可の場合もあるため、事前に確認が必要です。
飼い主さんに聞いた!スリングの使い方アンケート
実際に、犬のスリングを使っている飼い主さんたちはどのように活用しているのでしょうか?
いぬのきもちアプリで行ったアンケート結果を見ていきましょう。
実際にスリングを使っている飼い主さんはどのくらい?

犬用のスリングを持っているか聞いてみたところ、「はい」と回答したのは6割の飼い主さん。犬種は超小型犬・小型犬が8割以上と多く、中型犬で14%、大型犬では、1%という結果になりました。
スリングを用意したきっかけは?
飼い主さんたちは、どんなきっかけでスリングを用意しようと思ったのでしょうか?
回答内容を見てみると、以下のような声がみられました。
「ペット同伴可能な買い物のとき、抱っこだと興奮しないので」
「子犬を迎えて抱っこ散歩の時期に、落とすといけないと思い、スリングに入れて抱っこ散歩をするために用意しました」
「予防接種受ける前の散歩のかわりに」
「ワンちゃんを連れて人混みを歩くとき、危ないなって思ったのがきっかけです」
どんなときにスリングを使っている?
続いて、実際にどんなときにスリングを用いているのかみてみましょう。
「散歩時に、危険な場所を通るときや疲れたときに使います」
「雨の散歩のとき、人混みの場所、歩けない通院時、入れなければ入店できないお店」
「子犬のころは抱っこ散歩に使いましたが、今は地面を歩かせられず、なおかつカートでは不便で周りにも迷惑がかかってしまいそうなとき。お祭り、墓参り、お店などで使います。先代犬が老犬のときは、寂しがって鳴いたらスリングに入れて家事をしていました。」
「人と犬が大好きで興奮するので、ペットショップに行くときは必ず使います」
通販サイトで人気のドッグスリング5選!
最後に、通販サイトで人気のドッグスリングをご紹介します。スリング選びの参考にしてみてくださいね。
Add Mate hugmove
まずご紹介するのは、Add Mateのスリングです。両肩ショルダーに水平ベルト、腰ベルトと飼い主さんの負担を減らす工夫が多く、たたんでウエストポーチ形状にできるのも便利。
底板があり、目隠しカバーもあるので、怖がりな犬でも使いやすそうです。
snowdrop オリジナルスリング
snowdropのオリジナルスリングは、軽くてコンパクトで持ち運びに便利。強くて薄いツイル生地でできているため、犬と飼い主さんの密着度が高く、おくるみのような安心感が生まれるのだとか。
Mandarine Brothers ドッグスリング
Mandarine Brothersのドッグスリングは、抜群のフィット感と安定感が嬉しいポイント。飛び出し防止のリードもついているので、いざというときも安心ですね。
中型犬にも使えるスリング
ここからは、中型犬にも対応しているスリングをみていきましょう。
スマイルドッグ 新ドッグスリング
外側は綿、内部はメッシュ生地の二十縫製で、耐久性のある構造。バックにループが付いているので、飛び出し防止にも有効です。肩ひもは幅広で厚みのあるふわふわとした生地なので、飼い主さんの負担も軽減することができます。
フルオブビガー メッシュふた付抱っこだワン!
最後にご紹介するのは、メッシュ生地で作られた超軽量なスリング。汚れてしまっても、丸洗いできるので安心です。メッシュのフタもついているので、公共の場所でも活用しやすいアイテムです。
愛犬にあった犬用キャリーバッグ選びを
さまざまな場面で活用ができる犬のスリング。ひとつあればいざというときに役立つことも多いので、大きさや目的にあったものをしっかり選びましょう。今回ご紹介した内容も参考に、愛犬とお出かけをより快適にしてくださいね♪
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/kagio
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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