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【獣医師監修】ボーダー・コリースムースとは?特徴や性格は?
ボーダー・コリースムースってどんな犬?
お世話やお手入れの観点では、ロングコートのボーダー・コリーは毛の絡まりや皮膚の蒸れを防ぐためにこまめなブラッシングが必要である一方で、スムースコートはその必要がなく、長い毛が部屋を舞うこともないので、比較的手入れが簡単で室内で飼うのに適しているといえるでしょう。
毛の長さの違いがあるので、スムースコートのボーダー・コリーの方が見た目にはスリムな印象を持ちますが、体格の差はほとんどありません。見た目に関しては、スムースコートのボーダー・コリーも、ロングコートのボーダー・コリーと同じように、毛の色や模様の入り方、目の色などが個体によってさまざまです。
また、ルーツについては、ボーダー・コリーはイギリスが原産とされる犬種ですが、ロングコートのボーダー・コリーはほとんどがニュージーランドやオーストラリア系、スムースコートのボーダー・コリーはイギリス系だといわれています。
ロングコートのボーダー・コリーとの違いは?
ボーダー・コリーは、もともと牧羊犬として活躍しており、非常に身体能力が高く活発な犬種として知られています。中でも、スムースコートのボーダー・コリーはロングコートよりも、さらに身体能力が高いといわれています。個体差はありますが、ドッグスポーツなどでより一層素晴らしい活躍をしてくれる可能性があるでしょう。
また、性格の面では、賢さと少し気難しい一面のあるボーダー・コリーの中でも、スムースコートのボーダー・コリーは神経質な面が強いという特徴があるようです。ただ、従順でトレーニングに意欲的な性格も持ち合わせているので、良い部分を伸ばすように正しくしつけをすることで、信頼関係を築くことができるでしょう。
ボーダー・コリースムースを飼うときはしつけをしっかりと
子犬のころから、飼い主や家族と適切な主従関係を築くことが重要です。しつけがうまくできなかったり、あいまいな関係性を築いてしまったりすると、頭が良いスムースコートのボーダー・コリーは、飼い主の指示を聞かず自分の判断で行動するようになり、問題行動を繰り返すことがあります。
また、家の外でも飼い主や家族以外の人や、ほかの犬に慣れさせておくことも大切です。ほかの人や犬に吠えたり追いかけようとしたりするときには、良くない行為であることをしっかり理解させるようにしましょう。できたときには十分にほめて愛情表現をするメリハリも大切です。
運動大好きなボーダー・コリースムースは運動不足にも要注意!
中でも、スムースコートのボーダー・コリーは、ロングコートのボーダー・コリーよりも、毎日しっかりと運動量を確保することが重要です。
1日2回の散歩は必ず行い、そのほかにもドッグランで自由に走らせる時間を設けたり、アジリティなどの施設を活用したりして活動意欲を満たしてあげることもおすすめです。
性格をしっかり理解して良きパートナーに
どちらかといえば、犬のしつけに慣れていない飼い主よりは、しつけに慣れている人や我慢強くしつけができる人が飼育に向いている犬種といえるでしょう。
しかし、正しい接し方とたっぷりの愛情表現によって適切な主従関係を築いていけば、共に楽しい生活を送ることができます。また、運動神経が良く、訓練にも意欲的なスムースコートのボーダー・コリーは、ドッグスポーツでも活躍することが期待できますので、一緒にスポーツに挑戦したい人にとっても、良きパートナーとなってくれるでしょう。
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/くら
※性格や気質などは個体差にもよりますのであくまで目安としてください。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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