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眼球摘出手術を乗り越えて幸せに暮らす愛犬 その家族の想いとは

この特集では、難病や障がいをもった愛犬とその飼い主さんの、闘病や暮らしの様子をレポートします。
今回ご紹介するのは、5才の頃から度重なる眼病を発症したミルヒーくんとそのご家族のお話です。
ミルヒーくんの右目摘出後のお世話の工夫など、その後の生活についてご紹介します。

1回目の記事|突然、愛犬の目から出血! 度重なる眼病を患ったミルヒーくんの闘病

2回目の記事| 度重なる眼病に襲われた愛犬。右眼の眼球を摘出した、飼い主さんの決意

片目が見えないぶん、声がけでサポート

片目での生活がスタートしてから、須美江さんたちはミルヒーくんにとにかくたくさん話しかけています。

「夫が帰宅すると、玄関まで走っていくことがあるのですが、飛出し防止の柵があるので、『柵があるよ!』と声をかけると、ピタッと止まるんです。私たちの言うことが120%わかっているのかも」と、須美江さん。

目薬をさすときも「目薬だよ」というと、さしやすいようにそばでオスワリをするのだそう。熱心な声がけで目の不自由を補っています。

ミルヒーは“家族の中心”

目の苦労から解放され、須美江さんたちと平穏な暮らしを取り戻したミルヒーくんは、日々元気になっていっているといいます。風が強くない日は散歩も楽しみ、最近では、昔大好きだったボールのおもちゃを追いかけて遊ぶこともあるのだとか。

そんなミルヒーくんのために、日中は須美江さんと母の美智代さんが付き添っていますが、夫の省司さんも仕事帰りに、ミルヒーくんの大好物である旬の果物をしょっちゅう買ってくるそう。また、就職をきっかけに家を出た子どもたちも、しょっちゅうミルヒーくんに会いに帰ってきます。

「ミルヒーは家族の中心なんです」と語る須美江さん。
最近では、ミルヒーくんがこれ以上病気で苦しむことがないよう、歯みがきなどのケアや、緊急時の応急処置もかかりつけ医に習っているといいます。

最後の犬だから、できる限りのお世話をしたい

「いつか来る別れの日のことも考えています。大変だったぶん、ペットロスも覚悟していますが、ミルヒーは私たちにとって最後の犬になるでしょう。でもそれまでは、ミルヒーが幸せに暮らせるよう、精いっぱいお世話するつもりです。ミルヒーに『このうちのコになってよかった』感じてもらえたらいいなと思います」(須美江さん)


出典/「いぬのきもち」2019年5月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
写真/尾﨑たまき
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