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エコー検査でしかわからない!? 本当は犬の腎臓・胆のうの病気

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愛犬の健康診断、いつ受けましたか?

みなさんは、定期的に人間ドックや健康診断は受けていますか? 健康で幸せに暮らすためには、病気を早期に発見することがとても重要です。そして、病気の早期発見が大切なのは、犬にもいえることです。ただ、病気の中には、初期症状がほぼなく、早期発見が難しいうえに、エコー検査を受けない限り見つからない病気もあるんです! 

初期は無症状! 多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)

多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)は、腎臓内にできものが現れ、犬の腹部を圧迫する病気です。何らかの原因で発症すると、腎臓の中に袋状のできもの(嚢胞:のうほう)が多数できてしまいます。この嚢胞には、液状成分が入っているため、たくさんできてしまうと、肝臓に負担がかかって機能が低下。慢性腎障害の症状がみられるケースもあります。

エコー検査を受けないと見つからない病気なのですが、この病気にかかった場合、初期は無症状のことが多いそう。症状がなくても腎臓をエコー検査で診てもらおうという飼い主さんは少ないため、見逃してしまい、病気が進行して症状があらわれてから気づくことが多いという恐ろしい病気なのです。さらにはどんな犬でも発症する可能性があるので、ささいな異変も見逃さないようにしたい病気のひとつです。

多発性嚢胞腎を発症した犬は、「おなかが腫れている」「たくさん水を飲む」「食欲がない」「オシッコの量が多い」などの兆候がみられることがあるので、これらのサインが出たら動物病院ですぐに検査を受けましょう。また、たとえ症状が出ていなくとも、定期的にエコー検査を受けておくと安心です。

多発性嚢胞腎を発症した犬のエコー写真。丸で囲んだ箇所には嚢胞ができているため、黒く写っている

血液検査では見つからない! 胆嚢粘液嚢腫(たんのうねんえきのうしゅ)

胆嚢は肝臓で作られた胆汁をためておく臓器のこと。胆嚢粘液嚢腫(たんのうねんえきのうしゅ)は、この胆嚢の中に、なんらかの原因で泥状の胆汁がたまってしまう病気です。泥のようにベトベトした胆汁が胆嚢の壁にはりついたり、内側で詰まったりすることで起こります。

初期の胆嚢粘液嚢種はほぼ無症状なため、早期発見が難しい病気のひとつです。血液検査では見つからない病気のため、血液検査だけ受けて安心している飼い主さんは見逃しがちに。進行すると、嘔吐や黄疸(おうだん)などの症状が見られます。犬の「歯ぐきが黄色い」、「白目が黄色っぽくなる」、「食欲がなくなる」ほか、「よく嘔吐する」などの兆候が見られたら、胆嚢粘液嚢腫の疑いがあります。ただし、この症状が出てきた場合は、すでにかなり重症化していることが考えられます。多発性嚢胞腎と同様、何も症状がなくとも、念のためにエコー検査を受けておくことで早期発見につながります。

また、下記の犬種は、胆嚢粘液嚢種になりやすいと言われています。もし、飼っている犬が下記の犬種なら、事前に検査を受けておくとよいでしょう。

  • ミニチュア・シュナウザー
  • シェットランド・シープドッグ
  • ビーグル
  • ポメラニアン

胆嚢粘液嚢腫がみられる犬のエコー写真。矢印で指し示した箇所が胆泥。

こまめな健康診断で、早期発見につなげよう


いかがでしたか? 腎臓や胆嚢は痛みや症状が表れにくい臓器です。飼い主さんが気づかない限り、どんどん重症化していってしまいますので、健康診断で早期発見に努めてくださいね!

参考/「いぬのきもち」2019年2月号「年代別 気づきにくい犬の病気」(監修:東京動物医療センター 副院長 南直秀先生)
症例写真提供/東京動物医療センター 副院長 南直秀先生
文/UTAにゃん

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