母犬の子育ては大変!以前ゴールデンレトリーバーのブリーダーのもとで犬達の誕生から巣立つまでのお世話を住み込みで手伝ったことがあります。2ヶ月ほぼ24時間体制で見守った筆者の経験から母犬と子犬の1ヶ月の様子をご紹介します。
生後間もない子犬達
犬の妊娠期間は63日±2~3日といわれています。出産前は巣作り行動や体温低下があり、破水して出産が始まると母子の命が無事あって欲しいと緊張する時間でしたが、生まれた子犬をお腹に抱えながら次の陣痛を迎え、子犬の体をなめて初乳を飲ませる母犬の強さを感じました。
子犬達は体重を量る時にミャーミャー!と力強く動こうとしていて、両手にのせた時の生まれた命の重みと生きようとする強さを感じました。
生まれた8頭の子犬達の体重は360〜450gで、鼻、耳、足の裏もピンク色で芋虫のように動き、母犬か兄弟姉妹にくっついて寝る、母乳を飲む、母犬が体をなめて排泄を促す。この動きを繰り返し、母犬はそれから2日間子犬達をほぼ抱きかかえていました。トイレや食事以外の時間は、産箱から動きたがらず、食事中も早く子犬の元に戻りたくて心配で仕方がない様子です。
子犬の鼻や足の裏も黒くなった3日目から、母犬が産箱の外に出る時間が増えましたが、ミュウミュウと子犬の声がするとすぐに産箱に飛んできて様子をチェックをしていました。
生後1週間の様子
まだ目は開いておらず、コロコロとした体型になりニオイと音を頼りにモソモソと動き回ります。1頭が起きると一斉に動き出して、休んでいた母犬の授乳が始まります。みんながおっぱいを探しはじめると母犬は大変!ゆっくり休む時間はありません。
生後2週間の様子
目がぱっちりと開き立ち上がって歩き出しました。母犬が産箱に入ってきて授乳の時間になると、子犬が一斉に集まって母乳の出の良いところを争い、弾き飛ばされる子や良い場所をいつも確保している子もいます。
生後3〜4週間の様子
少しずつ離乳の練習をはじめます。同胎でも性格が違って産箱から離れた暗いところで寝る子や、怖がりな子、何でも噛んでばかりの子、抱っこが好きな子、冷たい場所が好きな子と個性があり面白いなと感じました。
子犬の1ヶ月は人間の1歳
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師によると、犬→人の年齢換算は様々で一概にはいえないが、犬の生後1ヶ月は人間だと1歳になるそうです。母犬が子育てに奮闘する姿は愛情の強さを感じました。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください