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「いつもと違う」が大事!犬が実は痛みを感じているストレスサイン
「あれ?なんだかいつもと愛犬の様子が違うかも?」と感じたら、どこかに痛みを抱えたり、我慢していることがないか、体に異変がないかをチェックしてみましょう。病気や怪我の痛みを我慢している犬のストレスサインを相談室の獣医師が解説します。
犬は本能的に体の異変を隠そうとする動物

犬は本能的に痛みや異変を隠そうとします。これは、かつて野生だった頃に、敵に自分の弱点を知られないための防御本能の名残りです。このため、犬が体に痛みや異変を感じていても飼い主さんがわからないこともあります。
犬がみせる痛みのストレスサインはさまざま

動物の痛みのストレスサインは、異常な姿勢や歩き方、速度、警戒行動として現れ、飼い犬の場合は、犬自身の行動とそれ以外の行動に変化がみられることがあります。
<犬自身の行動の変化>
痛みのある部分をなめる、かむ、咀嚼する、引っかくなどの様子がみられたり、じっとしている、隠れる、動いたり段差の昇降を嫌がる、足を引きずるなど、いつもと違う異変が出ていることもあります。
<人や他の犬などに対してみせる行動の変化>
近づいたり触ろうとすると、鳴く、唸る、吠えるなどの攻撃や後ずさりなど、身を引く動きをすることがあります。
これらのさまざまな痛みのサインを見逃さないように気をつけましょう。
痛みのストレスサインに気が付いたら動物病院へ
飼い主さんが「もしかして、犬の体に異変があるのでは?」と感じたら、どこがいつもと違うのか、いつから様子がおかしいのかなどを把握して、緊急性があればすぐに動物病院を受診してください。
緊急性がない場合も「まぁいいか」「気のせいか」と放置せず、できるだけ早く獣医師に相談しましょう。
犬の異変を察知する観察力がポイント

犬が痛みや異変を隠している場合、「病気なのか」「怪我なのか」などの原因を簡単に特定することは難しいですが、そこで重要なヒントとなるのが飼い主さんの観察力となります。
鳴き声やポーズなどわずかな変化である「痛みのストレスサイン」を察知して、少しでも早く愛犬の体調不良に気が付いてあげましょう。
この変化に気がつくために、日常的に愛犬を観察して犬からの微妙なサインを見逃さないようにすることが大切です。
【獣医師監修】愛犬に元気がない場合の原因や対処法とは?Q&Aで解説
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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