犬を飼うと、さまざまな疑問が出てくるもの。中でもトリミングについては、意外と知らない人も多いようです。「トリミングはオシャレのためにするもの」と思っている人もいるかもしれませんが、実はオシャレ以外の“大切な役割”があるのです。
そもそもトリミングって?
トリミングはグルーミング技法の1つで、犬の体の毛をキレイに切り揃え整える技術です。被毛を美しく保つことで、犬本来の美しさを際立たせる美容室のような役割もあります。
なお、トリミングは英語で「trimming」と書き、trimは直訳すると、形を整える・そろえる・手入れをするという意味があります。
トリミングの役割とは
トリミングにはオシャレをする以外にも、以下のような役割があります。
清潔を保つ
犬の毛は伸びすぎると汚れが付着しやすく、そのまま放置していると雑菌が繁殖してしまうおそれがあります。トリミングで伸びた毛をカットしたり、同時にシャンプーしたりすることで、清潔をキープすることができるでしょう。
病気や怪我を予防する
肉球の間に生える毛が長くなると滑りやすくなりますが、トリミングで短くカットをすることで滑りにくくなり、転倒や怪我を予防できます。また、目の周りの毛をカットすることは、目の病気や涙やけの予防につながるでしょう。
そのほか、トリミングは犬の体のいろいろな箇所を触るので、皮膚病や腫瘍などの早期発見ができるメリットも。信頼できるトリマーさんにお願いすることで、飼い主さんだけでは気づきにくい犬の変化にもいち早く気づけるかもしれません。
犬の社会化に役立つ
トリミングをしてかわいらしい見た目になることで、周りの人から愛される犬になります。これは、犬が暮らしやすい社会を作るために、実はとても重要なポイントです。
種の保存のため
それぞれの犬種には、スタンダードといわれるスタイルがあります。それぞれの犬種がもつスタンダードを次世代につなげていくためには、正しいトリミングをすることが必要です。
トリミングにはさまざまな役割がある
犬はただオシャレのためだけにトリミングをしているわけではない、ということがわかりました。
実際にトリミングを考えている人や、何か気になることがある人は、お近くのサロンに相談してみてはいかがでしょうか?
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『【専門家が解説】おしゃれだけじゃない?犬のトリミングの役割や方法、費用について』(監修:SJDドッグ グルーミングスクール代表 中央ケネル事業協同組合連合会会長 鈴木雅実先生)
文/しばたまみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。