犬と暮らす
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【獣医師が激白】診察に来る、こんな犬の飼い主さんはイヤだ!
「診察室で家族ゲンカをする」飼い主さんに困ってます!
「愛犬のためなら費用は惜しまず治療したい娘さんと、予算内での治療を希望する両親など、治療方針がすれ違い、診察室で親子ゲンカを始める飼い主さんたちもいます。仲裁を求められて困惑することも……」(C先生)
また、A先生は「愛犬の手術にお父さんだけが反対しているから」と、ご家族から説得を頼まれたことがあったそうです。
そのときは、A先生が手術のメリットを紙に書いて渡し、お父さんにも納得してもらえたそうですが、「家族間で治療方針が異なる場合は、事前に話し合ってもらえると助かります」とおっしゃっていました。
「ワクチンの種類まで獣医師に決めさせる」飼い主さんに困ってます!
「ワクチンは犬の生活スタイルにあわせて選ぶ必要がありますが、『先生がいいと思ったものを打って』など、丸投げされることも。相談にはいくらでものりますが、あくまでも飼い主さんの判断で決めてほしい」(A先生)
さらに、B先生によると「ペットホテルでワクチン接種証明書が必要だから、今すぐ打ってほしい」など、急な予防接種を求められることもあるのだとか。
「体質によってはワクチンを打ったあとに異変が起こる場合もありますし、何かあっても責任がとれませんから、お断りすることも多いです。自分の都合だけでなく、愛犬の体のこともちゃんと考えてほしい」(B先生)
おっしゃる通りですね……。
「薬がすぐに効かないと“ヤブ医者”扱いする」飼い主さんに困ってます!
「愛犬に1日でも早く元気になってほしいという気持ちはわかるのですが、治療内容によっては、ある程度時間をかけて経過を見ていくこともありますし、強すぎる薬は副作用のリスクも考えたいところです」(B先生)
また、C先生は「疑問があればすぐに聞くなど、飼い主さん側にも寄り添ってもらえるとうれしい」とおっしゃっていました。
先生も獣医師である前に人ですから、一方的な要求を突きつけるのではなく、わからないことがあれば聞くなど、飼い主さんからも歩み寄る必要がありそうですね。
「“院長しかダメ”など、先入観が強い」飼い主さんに困ってます!
「もちろん(飼い主さんの要望を)尊重したい気持ちはあるのですが、獣医師の数が限られている動物病院もあるので、希望に沿えないこともあるとご理解いただきたいです」(C先生)
また、A先生は「愛犬の命を守りたいという気持ちは、飼い主さんも獣医師も同じなので、きっとわかりあえるはず。もちろん、私たちも信頼してもらえるよう努力しますが、愛犬のためにもお互い協力していきたいですね」とお話ししてくださいました。
参考/「いぬのきもち」2019年12月号『こんな飼い主さんはイヤだ!獣医師がホンネを告白!!覆面座談会』(監修:獣医師相談室)
文/ハセベサチコ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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