愛犬のしつけで課題となってくる「吠え」。吠えグセを予防するためには、子犬の頃からしつけを始めることが大切です。その理由とは一体?吠えグセをつけないための早めのしつけで、“吠えない犬”育成を目指しましょう!
吠えグセをつけたくないなら“1才までが勝負”
犬に吠える経験を積ませると、それが習慣化して頑固なクセになってしまいます。そのため、成犬になる前の1才までが、吠えのしつけのベストなタイミング!成犬になってから吠えグセのしつけを始めても、なかなか成果があらわれないのです。
子犬のうちから吠える経験を極力させないようにすれば、吠えてはいけないシーンで吠えても、飼い主さんの指示に従って吠えやむようになります。1才までに吠えのしつけを完了させる計画を実践してみましょう。
子犬はあらゆるしつけへの順応性が高い
成犬になったあとは、吠えの経験もそれなりに積んでしまっている状態です。逆に子犬のうちに「吠えないこと」を習慣化できれば、吠えグセがつかなくなります。そして、子犬はあらゆるしつけに順応する能力が高いため、悪い習慣を身につけさせないトレーニングの成果があらわれやすいともいえます。吠えグセを“やめさせる”というより、“吠えを経験させない”というスタンスがとても重要です。
犬は1才を迎える頃には成犬になります。学習したことをしっかり吸収できる子犬期~1才までが、悪い習慣となりやすい吠えをコントロールするのに絶好の時期なのです。
吠えグセかそうじゃないかの判断は
しつけをしていく中で、これは吠えグセなのかそうではないのか、判断に迷うこともあるでしょう。以下に挙げる吠えは、吠えグセと言うほどのものではないので静観がおすすめです。
・飼い主さんが指示したら1~2回ですぐに吠えやむ
オスワリやフセ、ハウスなどを指示して、すぐに吠えをやめるなら見守ってあげても大丈夫です。
・愛犬しかいないドッグランでの吠え
ドッグランで遊んでいるときに、嬉しさから興奮して吠えることも。ほかの犬や人がいない屋外のドッグランなら、多少吠えていても問題ないでしょう。
また、ストレスが溜まると吠えやすくなることもありますので、適度な散歩と適切な食事量、環境を清潔に保つなど、日常的に愛犬が快適に過ごせる工夫が必要です。
吠えのしつけは学習能力の一番高い子犬のうちに!
愛犬のしつけにおいて、悪い行動を習慣化させないようにするには、子犬期~1才になるまでがベストなタイミングです。特に吠えは「吠える経験を積ませない」ことが重要となります。愛犬にしてほしくないことをさせないよう、早い段階で習慣づけることで、成犬になったあとの愛犬の行動に差が出てくるでしょう。
参考/「いぬのきもち」2019年12月号『1才までに「計画完了」を目指して 吠えない犬育成計画』(監修:日英家庭犬トレーナー協会認定トレーナー ナカムラ・ドッグ・スクール主宰 中村太先生)
文/紺道ゆあん
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。