成犬期の愛犬がチャイム音に吠えてしまう……そんなお悩みを抱えている飼い主さんは多いようです。今回は、犬がチャイムの音に反応する理由と対処法を、成犬期前半と後半に分けてご紹介します!愛犬との信頼関係を深めながら、解決していきましょう♪
成犬期前半(小型犬約8ヶ月~、中型犬約10ヶ月~、大型犬約1才~)
成犬期前半は、警戒心が強まり、新たな困りごとが出てくる時期です。苦手なことに慣れさせたり、信頼関係を深めたりして対策をとりましょう。
どうして吠えるの?
成犬期に入ると、子犬のころより警戒心が強くなります。そのため、自分のテリトリーに家族以外の知らない人が家に入ってくると吠えやすくなるのです。その後、「チャイムが鳴る=知らない人が来る合図」と学習すると、チャイムが鳴っただけで吠えるようになります。
来客対応している様子を聞かせて慣れさせよう!
チャイムが鳴ってから飼い主さんが玄関先で来客対応をするまでの様子を録音してください。録音した音を聞かせながらおやつを与えましょう。犬が音に慣れて、吠えにくくなりますよ。
ハウス&かけ布で視覚的な刺激をシャットアウトしよう!
チャイムが鳴ったらすぐに愛犬をハウスに入れ、大きめの布をかけましょう。ハウスの中から来客が見えないことで、視覚的な刺激をシャットアウトできます。
成犬期後半(小型犬・中型犬・大型犬約3才~)
成犬期後半は、成犬期前半に比べ、より警戒心が強くなります。前半期と異なり、苦手なものを遠ざけて解決するのがよいでしょう。
どうして吠えるの?
成犬期後半は、前半以上に警戒心が強まります。成犬期後半になってもチャイムの音に吠えるのは、「吠えたら追い返せる」と思い込んでしまっているから。「チャイム=来客のサイン」という思考回路がしみ込み、吠えることが習慣になっているようです。
チャイムの音量を下げてみよう!
ご家庭のインターホンは、チャイムの音量が調節できるタイプのものですか?もし、チャイム音が変えられるものであれば、飼い主さんが気付く程度に音量を下げ、犬に聞こえにくくしてみてください。これだけでも犬は音が気にならなくなり、吠えなくなることもありますよ。
グッズなどを使用してチャイム音を変えてみよう!
犬がこれまで学習してきたチャイム音を違う音に変えてみてください。新しいチャイム音にすることで、学習してきた来客の合図ではなくなり、犬が吠えなくなることもあります。手軽に音を変えることができる市販のドアチャイムなど、グッズを使って対応してみましょう。
年代別の対策で上手に解決しよう
多くの飼い主さんが悩んでいる困りごと「あるある」のひとつ、チャイム音への吠え。今回ご紹介した対応方法をぜひ一度試してみてくださいね。成犬期の特徴である警戒心を上手に取り払い、シニア期に向けて犬との信頼関係をより深めていきましょう!
参考/「いぬのきもち」2018年3月号『シニア期までの困りごとが見通せる!解決が先取りできる!年代別 愛犬の困りごとランキング』(監修:しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/Yumi
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。