しつけと聞くと「頑張らなきゃ……」「やらなきゃ……」と義務に感じてしまう飼い主さんは多いと思いますが、実は難しいことをする必要はありません。大事なことは、愛犬が飼い主さんのことを「大好き♡」と思えるかなんです。そのためには、絶妙のタイミングで「イイコ」という言葉をかけるのがコツ。
しつけをするのが初めての飼い主さんにも、しつけに苦戦しているベテラン飼い主さんにも実践できる方法をご紹介します。
愛犬を迎えて1年未満の「ラブラブ期」には、目が合うたびに「イイコ」を
愛犬と目を合わせるしつけです。見つめあうことで幸せを感じるホルモンが分泌され、より絆が深まります。練習すると、いつでも飼い主さんに注目するように。
愛犬と暮らして1~6年の「安定期」には「イイコ」をマンネリ打破に活用
赤裸々なポーズになる「ゴロン」にトライ。急所であるおなかを大胆に見せられるということは、飼い主さんに対して心を開き「大好き」と思っている証拠。指示でこのポーズをするよう教えてみましょう。
1~3がスムーズにできるようになったら、2で「ゴロン」と声がけを。練習すれば「ゴロン」の指示だけであおむけに! おなかのお手入れをしたいときなどにも役立ちます。
愛犬と暮らして7年以上の「熟年期」には、ゲームを取り入れて絆を深めて
新しい遊びやゲームは愛犬にとっていい刺激になり、ともに楽しむ飼い主さんとの関係も深化。お互いの体温を感じられる内容なら、より存在を意識できます。手にあごをのせるゲームで、お互いのぬくもりを伝え合いましょう。
練習を繰り返すと、手のひらを差し出すと自らそこにあごを預けてくるように。このほか、あえてクッションやたたんだ毛布などの上を歩かせて呼び戻すしつけは、ほどよい足腰の運動にもなりおすすめです。障害を乗り越えてきてくれた愛犬をたっぷりほめ、お互い喜び合って。
いかがでしたか。とくに安定期以降はほめることを忘れがちに。日ごろから「好き」と思うだけでなく、愛犬が好ましい行動をしたら「イイコ」と積極的にほめましょう。愛犬は飼い主さんの愛情を感じて、ますますイイコになりますよ。
参考/「いぬのきもち」2019年9月号『恋するように接すれば、しつけはうまくいく!』(監修:川原志津香先生 「Can! Do! Pet Dog School」専任しつけインストラクター)
撮影/佐藤正之
文/サトウ