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肥満の犬には「デブ菌」が多い⁉ 意外と知らない犬の肥満

日本では、約半数以上の犬が肥満という調査報告があるほど肥満の犬が多くいるそう。今回は、意外な事実から、役立つ情報まで、犬の肥満にまつわるトピックをご紹介します!

肥満の犬には“デブ菌”が多い⁉

数多くの犬の便のサンプルを調べたところ、肥満犬の腸内は、脂肪をため込こむ働きをもつ菌が多く、逆に脂肪を燃焼させる働きをもつ菌が少ないことがわかってきました。脂肪を燃焼させる菌の働きをよくするには、腸内の善玉菌を増やすことが必要だと考えられています。監修の関内どうぶつクリニック代表の獣医師・牛草貴博先生は、減量中の犬に犬用の乳酸菌サプリメントを処方。定期的に腸内環境を検査し、効果を実感しているそうです。

肥満を予防するなら腸内環境を整えるのが先決⁉

腸内細菌の種類が多いほど免疫力が高くなることも!
肥満にならない体にするには、腸内に“いい菌”を増やすことが大切です。そのためには、散歩や遊びなどの運動が必須。運動には、エネルギー発散の役割もありますが、体をよく動かしていると腸内細菌の種類が増えるといわれています。また、サプリメントで乳酸菌を取り入れて善玉菌を増やし、腸内環境のバランスを取り入れるのも肥満予防にはおすすめ!

犬には犬の乳酸菌が◎!

肥満予防には乳酸菌!といっても、乳酸菌にはさまざま種類があります。犬に人のヨーグルトを与えている飼い主さんもいると思いますが、人のヨーグルトの製造に使われている乳酸菌は、人の腸に合ったもの。愛犬に与える場合は、犬の腸に合わせて考えられた乳酸菌を与えたほうが、肥満予防には効果が得られやすいでしょう。悪玉菌が多い犬の腸内環境でも、犬用の乳酸菌を与え続けることで善玉菌が増え、改善してきたケースもあるようです。

食事量が適切でも肥満になってしまう病気がある!

食事量をふだんからしっかり管理することで、愛犬の変化に気づきやすくなります
犬は7才を過ぎると中年期に入り、代謝が衰えるため今までと同じ食生活では太ってきてしまうことがあります。それ以外にも病気が原因で太るケースもあり、甲状腺機能低下症やクッシング症候群、脳の下垂体に腫瘍ができるなどがあげられます。これらの病気は7才以降の発症が多い傾向に。7才を過ぎて急に太り始めたら、かかりつけ医に相談しましょう。


肥満は放っておくと、さまざまな病気の原因となることもありますので、しっかり予防したいですね。


参考/「いぬのきもち」2020年4月号「犬の現代病ファイル」(監修:関内どうぶつクリニック代表 牛草貴博先生)
イラスト/フジマツミキ
文/melanie
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