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獣医師監修:犬の便秘に注意! ウンチのトラブルは下痢だけじゃない
犬のウンチのお悩みといえば下痢や軟便が多いですが、「ウンチが出そうで出ないけど大丈夫?」と犬の便秘で悩んでいる飼い主さんも多いようです。いぬのきもち相談室の獣医師が「犬の便秘」について解説します。
子犬は1日、成犬は3日ウンチが出なかったら便秘かも?

便秘とは、腸に便が長くとどまり、排便の間隔が過剰に空きすぎる状態のことをいいます。離乳後の子犬であれば丸1日、成犬は丸3日以上排便が見られない場合に便秘と判断されることが多いです。
犬の排便の回数や間隔は、年齢や月齢、食事の回数、運動量、体格などによって異なり、決まったタイミングでする子もいれば、数時間おきにする子もいます。
便秘になると腸に負担がかかるだけではなく、食欲不振や吐き気などがみられたり別の病気が潜んでいる事もあるので注意が必要です。
便秘になりやすい子は注意が必要

便秘は何らかの原因で腸の動きが悪くなり、便が通過するスピードが過剰に遅くなる事で起こりますが、犬の場合は固すぎる便が肛門を通りにくくなって起こる場合もあります。
2.5㎏以下の小型犬や水を飲まない犬、シニア犬、腸の不調を起こしやすい犬、食事内容に変化があった場合などで便秘は起こりやすくなります。
体調変化を起こしやすい子は、ストレスや運動不足、急激な温度変化、フードの切り替え時期などに注意しましょう。
「出そうで出ないを繰り返す」のは下痢でも便秘でも起こる

「ウンチの格好をしても出てこない状態を繰り返す」「出そうで出ない」といった状態は、便秘でも起こる場合があります。
出そうで出ない状態を10〜20分ほど繰り返しても排便できない場合は、便が詰まっていたり、誤食や腸に異物がある可能性もあるので、速やかに動物病院に連絡を取るか受診した方がよいでしょう。
また、便秘ではなく腸の不調や下痢を繰り返していて、腸が過敏になって起こる「しぶり(便がある程度出きっているのに、便意だけが残っている状態)」である可能性もあります。
ウンチのトラブルは下痢だけでなく便秘の場合もあるため、どちらにしても、飼い主さんが自己判断せずに、まずは受診をして状態を確認しましょう。ウンチのお悩みや自宅でできる日常のケアについて主治医に相談してみると安心です。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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