犬と暮らす
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犬にとって身近な猛毒、「カエル中毒」に注意!
犬にとって身近な猛毒、カエル中毒に注意!
獣医師)本当です。カエル中毒は、一般的にヒキガエル中毒のことをいいます。犬がカエルをくわえたり咬んだり、食べたりすると、これが刺激となって、カエルの耳下腺や皮膚から猛毒が分泌されて中毒を起こします。
カエル中毒は最悪死に至ることがある
獣医師)カエル中毒の症状は、軽度から重度までさまざまで、口腔の刺激やよだれを垂らす、嘔吐、下痢などから、呼吸困難や運動麻痺、虚脱、発作、最悪の場合は死に至ることもあります。
カエルは田畑だけでなく、庭先や公園などでも見かける身近な存在の生き物なので、犬が食べないように注意しなければなりません。
死んだカエルも犬が触れないように注意!
獣医師)中国ではカエル肉を食べる地域も多く「ヒキガエルの調理時に、加工や処理が不十分だと、めまいや頭痛、吐き気、下痢などの症状が現れることがあり、重症化すると、肝臓や腎臓に深刻な悪影響を与えるだけでなく、死に至ることもある。」という報告があるので、カエルの生死にかかわらず危険であるという認識でいた方がよいと思います。
――生死に関わらず注意が必要なのですね。
獣医師)ヒキガエルの毒素は、麻痺症状を起こします。犬の体内に入った場合、呼吸困難を起こし、大型犬でも最悪2〜3時間後には死に至ることがあるほど恐ろしいものです。
犬がカエルを食べてしまったら口を洗って動物病院へ!
獣医師)犬がヒキガエルを舐めたり、くわえたり、食べてしまったら、まず口を水で洗い流して、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
カエル中毒は早い処置が肝心です。慌てずに急いで対応するように心掛けて下さい。誤食30分以内であれば吐かせますが、解毒剤はないため適切な対症療法をすることになります。
カエルは身近な生き物ですが、犬が遊んだり口にしないように注意してください!
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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