暑い夏、水分を多く含む旬の果物を犬に与えているという飼い主さんは多いようです。犬に危険な果物や与え方の注意点をチェックしておきましょう!夏の果物についてまとめました。
犬に与えてもOK 夏の果物:スイカ
夏の代表格の食べ物スイカは、水分が豊富なだけでなく、疲労回復や利尿作用のあるカリウムも多く含まれているので夏バテ予防に効果的です。
1日に与える目安量は皮と種を取り除きカットしたスイカ30g程度です。
スイカは栄養素が豊富に含まれている健康に良い食材ではありますが、ウリ科の食べ物のため犬によってはアレルギー反応を示すことがあるので注意が必要です。
犬に与えてもOK 夏の果物:桃
桃は甘く果汁も多いので、夏の水分補給に犬に与える飼い主さんも多いようです。1日に与える目安量は種と皮を取り除き、カットした生の桃20g程度です。種には犬に有毒なシアン化合物が含まれるので必ず取り除くこと。バラ科の食べ物にアレルギーのある犬は桃を与えないようにしてください。
犬に与えてもOK 夏の果物:梨
梨はカリウムや食物繊維、アスパラギン酸、水分を多く含んでいます。1日に与える目安量はカットした梨20g程度です。収穫前の若い梨には中毒を起こすアミグダリンと呼ばれる成分が含まれているので、必ず収穫時期を迎えた梨を与えてください。
犬に危険な夏の果物:ブドウ
犬がブドウを大量摂取することによって、シュウ酸カルシウムが形成されることや腎臓の組織が破壊されて急性腎不全を起こすことがわかっていますが、そのメカニズムはまだ明らかになっていません。犬がブドウを食べたことで急性腎不全や下痢などの中毒症状を起こした報告が多くあり、腎臓などに持病がある場合、重篤な症状を引き起こす可能性があります。レーズン(干しブドウ)も同じ危険性があるので与えないようにしてください!
犬に危険な夏の果物:プルーン
プルーンの葉や種、茎の部分には毒性物質があり、これらを犬が食べて呼吸困難やショック症状を起こした報告例があります。この毒性は、乾燥する過程で強くなっていくため、生でもドライフルーツでも、プルーンを犬に与えるのは危険です。
犬に危険な夏の果物:イチジク
イチジクの皮や葉、果肉にはソラレンやフィシンという中毒性のある成分が含まれています。犬が摂取することで、口の中の炎症や嘔吐、よだれを垂らす症状を引き起こすことがあるので、与えないほうがよいでしょう。
犬に果物を与える際の注意点
旬の野菜や果物を摂取することは健康によいといわれますが、必ずその果物が犬に与えても大丈夫なものなのかを確認してから与えてください。
また、特定の食材にアレルギーのある犬は、その食材を与えてもよいかを必ず確認しましょう。
果物の種や皮は犬にとって消化しにくい部分なので、下痢や嘔吐などの消化不良や腸閉塞を起こす可能性があります。
食材によっては種や葉、茎、芯の部分に中毒を起こす成分が含まれている可能性があるので、絶対に与えないようにしてください。
また、どの食材でもたくさん与えすぎるのはNGです。初めての食材を与える場合は少量ずつ様子をみながら与えるようにしましょう。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
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