犬と暮らす
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犬に間食としてのおやつは不要? 犬の吠えや興奮予防にも役立つ「基本のおやつ使い」2選
愛犬のおやつ、上手に与えれば困りごと予防に役立ちます!
でも犬には、いわゆる「間食としてのおやつ」は必要ありません。
では、どんなときにどうやっておやつを与えるのか―――?
答えは2つ。
「愛犬にしつけを教えるとき」と「愛犬を誘導したいとき」です。
もちろん、この場面以外にもおやつを与えるタイミングはありますが、とくに愛犬の問題行動を防ぐためにはこの2場面で正しくおやつを与えるようにすると、愛犬をコントロールしやすくなるのだとか。
そこで今回は、「愛犬にしつけを教えるとき」と「愛犬を誘導したいとき」の、それぞれのおやつの与え方についてご紹介します。
愛犬に上手におやつを与えることで、将来、吠えグセや興奮グセなどの困りごとを防ぎやすくなったり、また、飼い主さんとの関係を深める効果も期待できるので、まさに一石二鳥。
簡単に実践できる内容なので、さっそく今日から試してみましょう!
しつけを教えるときのおやつの与え方
順を追って、おやつの与え方を見てみましょう。
①指示を出す前にごほうびのおやつを準備する
そのポーチに、しつけの練習で使う分のおやつを入れておきます。
しつけの練習は何度も繰り返して行うものなので、おやつは小指の先ほどのサイズに切った状態でポーチに入れておきましょう。
おやつを大きいまま与えていると、すぐにカロリーオーバーになり、何度も教えることができなくなってしまいます。
②おやつを持ったまま指示を出す
たとえば「オスワリ」を教えるのなら、初めのうちは手に握ったおやつのニオイをかがせながら、その手を愛犬の頭上に持ち上げて、愛犬が腰を下ろしやすくなるように(つまり、オスワリの姿勢になるように)誘導してもいいでしょう。
③できたら3秒以内におやつを与える
このとき、ほめておやつを与えるまでに3秒以上かかってしまうと、犬は何に対してほめられたのか分からなくなってしまい、しつけの練習になりません。
愛犬が指示に従ったら、「すぐにその場で」「3秒以内に」ほめておやつを与えましょう。
こうしてしつけの練習を繰り返すことで、愛犬は「オスワリ」や「フセ」などのしつけを覚えていきます。
愛犬が興奮しそうになったり、吠えそうになったりしたら、これら指示を出して従わせることで、愛犬の行動を制御でき、問題行動への発展を防ぎやすくなります。
愛犬を誘導するときのおやつの与え方
愛犬の体格にあわせて姿勢を変えると、うまく誘導できます。
①愛犬の顔の前におやつを握った手を出す
このとき、おやつが一つだけだとニオイが伝わりにくいので、5~6個握るようにします。
おやつのニオイが愛犬に伝わりやすいよう、握った手の指側を愛犬の鼻先に差し出し、ニオイをかがせます。
②姿勢を低くキープして、ゆっくりと手を動かす
すると犬は、手につられて動くはず。
中腰のまま、腕を回して誘導してみる
愛犬が握った手から離れずについてきたら成功です。
その場でほめて、手の中のおやつを与えましょう。
これを繰り返せば、愛犬は「飼い主さんの手にくっついて歩けばイイコトがある」と覚えます。
たとえば散歩中、愛犬の苦手な犬に出くわしたら、おやつを握った手を差し出してその場をサッと離れるように誘導を。
そうすれば、愛犬を吠えさせたり怖がらせたりせずにすみます。
いかがでしたか?
かわいい愛犬には、つい、おやつを与えてしまいたくなりますが、そこはグッと堪えて。
今回ご紹介したようなおやつの与え方を続けていれば、問題行動の予防や回避につながるだけでなく、お互いの関係ももっと深められるはずですよ!
参考/初めて飼い主さんの「いぬのきもち」2020年5月号『はじめての愛犬のしつけ・お世話 基本のき18』(監修:しつけ教室DOGLY代表 荒井隆嘉先生)
文/h.taco
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