犬と暮らしていると、ときにはツッコミたくなるような愛犬の“カン違い”行動を目撃することも。そこで今回は、哺乳類学者・今泉先生の解説とともに、全国の飼い主さんが体験したザンネンだけど面白くてかわいい『愛犬のカン違いエピソード』をご紹介します。
飼い主さんと間違えて……他人の膝の上にダイブ!
ある日のドッグカフェでのことできごと。夫のひざの上に飛び乗ろうとした愛犬が、間違えて友人のひざにダイブ! 友人は喜んでいましたが、一方の愛犬は「違う人だった!」と大あわて。その様子に店内が爆笑の渦に包まれました。(静岡県・Fさん)
先生が解説
くつろぐあまりカフェを家だと錯覚して、他人を家族と間違えてしまったのかもしれませんね。
自分から電柱にぶつかったのに激怒!
散歩中、よそ見をしていた愛犬が電柱にごっつんこ。自分からぶつかったのに、何かに襲われたと思ったのか、全身の毛を逆立てて電柱を威嚇! その様子を見ていた私が思わず吹き出すと、上目づかいの情けない目で見てきたので、笑ってしまいました。(京都府・Hさん)
先生が解説
急なハプニングにびっくりして、「襲われた」と完全にカン違いしてしまったようですね。
テレビの「こんにちは」の声を本物とカン違い!?
家に人が訪ねてくると、吠えてしまう愛犬。ある日、テレビドラマの「こんにちは」という声を聞いて、誰かが来たとカン違いして吠えまくり! しばらくして誰も来ていないことに気づき、首をかしげてキョトンとしていました。(静岡県・Nさん)
先生が解説
テレビと現実の音の区別は難しいもの。いずれは、音がテレビからでていること、そのときは何も起きないことに気づくでしょう。
時代劇の“武士の合戦”に自分も参戦!?
テレビで時代劇の合戦シーンが始まると、なぜか画面に駆け寄ってくる愛犬。ジャンプしたりうなったり吠えたり、大興奮で自分も“参戦”しています。(埼玉県・Aさん)
先生が解説
聞き慣れない音に興奮して出る行動でしょう。また、飼い主さんが喜ぶのを見て、行動を繰り返している可能性もあるかもしれません。
「キタ」と聞くと何でも反応!まさか「秋田県」で…?
「来た(キタ)」=“玄関に誰かが来た“と覚えて、「キタ」と聞くと玄関へ迎えに行く愛犬。先日、家族で「秋田(アキタ)」の話をしていると玄関へ猛ダッシュ! しかし誰も来ないのでキョトンとしていました。(秋田県・Kさん)
先生が解説
犬は言葉の意味ではなく音で覚えているため、このようなカン違いをしがち。いずれ慣れれば、聞き分けられるようになるでしょう。
ときには思わず笑ってしまうような、“カン違い”行動をする犬たち。ちょっぴりザンネンなところがあるからこそ、ますます愛おしくなっちゃいますね♡
参考/「いぬのきもち」2016年7月号『思わず笑っちゃう愛すべきエピソードがいっぱい!わが家のドジ犬通信』(監修:哺乳類学者 川崎市環境影響評価審議会委員 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。