犬と暮らす
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犬に「利き足」ってあるの? 犬の「足」にまつわる雑学・豆知識
犬の肉球は「狩り」をするために必要だった!?
また、犬の肉球には汗をかく汗腺がありますが、犬の場合、人のように体温調節する役割はありません。汗腺から汗を出して肉球を湿らせることで、走ったり歩いたりするときのすべり止めのような役割を果たしているのです。
このような肉球の役割から、もともと狩りをする動物である犬にとって、肉球はなくてはならないものだったといえるでしょう。
犬の爪は「スパイク」のような役割がある!?
このような犬の爪は「かぎ爪」と呼ばれ、つま先立ちで歩く犬にとっては、地面をとらえる“スパイク”のような役割を果たしています。犬が速く走れるのも、この爪のスパイクとしての役割が関係しているといえるでしょう。
ちなみに、犬は地面を掘ったり、攻撃したりするときなどにも、爪を使います。
犬はいつも「つま先立ち」で歩いて平気なの?
そこで、いぬのきもち獣医師相談室の先生にお話しを聞くと、「犬はもともとつま先立ちの動物なので、骨格や筋肉も、つま先だけで地面に着ける姿勢を維持できるように発達しています。そのため、つま先立ちの姿勢が原因で疲れることはありません」とのことでした。
また、先述した肉球の緩衝材としての働きも、犬がつま先立ちの姿勢を無理なく保つために役立っているそうです。
犬にも「利き足」がある!?
先生によると、一般的には「犬の行動から利き足を推測し判断する」そうです。
そこで、具体的にどのような方法で犬の利き足を推測するのかうかがったところ、「『オテをするときにまずどちらの足を差し出すか』『オスワリの状態から動き出すときにまずどちらの足が先に出るか』など、自発的・反射的な前足の動きが関わるさまざまなしぐさを、それぞれの研究者が判断の基準として定め、それに基づいてそれぞれ何十回も実際の犬のしぐさを観察し、その結果から総合的に判断して判定をします」と教えてくださいました。
犬の足まわりには知らないことがたくさん!
参考/「いぬのきもち」2020年6月号『360度いぬのこと大調査!第2章 こんなに違うからこんなにカワイイ♡犬と人とことん比べてみました!』(監修:大阪府立大学名誉教授 医学博士 獣医師 佐々木文彦先生)
取材・文/朱音
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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