「目は口ほどにものを言う」というように、目は飼い主さんの気持ちを愛犬に伝える重要な場所です。そこで今回は、愛犬を見つめるときのポイントや、目の印象をよくするコツ、飼い主さんの気持ちを伝えるときの目の使い方についてご紹介します!
愛犬を見つめるときの3つのポイント
(1)目線に「大好き」の気持ちをこめる
犬は飼い主さんの表情をある程度理解できるといわれ、なかでも目は、飼い主さんの気持ちを知る大きなヒントになるとされています。愛犬もしっかりと飼い主さんの目を見ていますので、目尻が下がるほど「大好き」の気持ちをたっぷりこめて、愛犬を見つめてあげましょう。
(2)見つめるときは背筋をまっすぐに
犬と人では体格差があるため、愛犬を見るときはつい猫背になりがちです。しかし、その上からのぞき込むような体勢は、愛犬に威圧感を与えてしまうことも。愛犬を見つめるときは背筋をピンと伸ばして、真正面から向き合う体勢を意識しましょう。
(3)愛犬からの視線をいつでもキャッチする
大好きな人を目で追ってしまうのは、犬も人も同じです。愛犬からの視線を感じたら、飼い主さんも見つめ返して、ドキドキさせてあげましょう。
飼い主さんの「目の印象」をよくする3つのコツ
さらに愛犬とのコミュニケーションをアップするためには、下記のポイントを気を付けてみましょう。
(1)ゆっくりとまばたきをする
飼い主さんのまばたきの回数が多すぎると、犬は緊張してしまうことがあるようです。愛犬に目線を送るときは、ゆっくりとしたまばたきを意識してみましょう。目を開けるときは、1秒ほどかけて行うと効果的です。
(2)愛犬の顔の斜め上を見つめる
犬にとって相手を凝視するのは、ケンカの合図と感じる場合も。愛犬に目線を送るときは、安心感を与えるためにも、愛犬の顔の少し斜め上あたりを見つめてみるといいでしょう。愛犬の顔が視界に入っていればOKです。
(3)自然な笑顔を意識する
愛犬に顔を向けるときは、できるだけ自然な笑顔を心がけてください。フーッと3秒ほど息を小さく吐いて肩の力を抜き、眉間にシワが寄らないよう意識するのがコツです。
愛犬に「気持ち」を伝えるときの目の使い方
愛犬に「大好き」と伝える場合
犬は飼い主さんの表情を見て、飼い主さんが伝えたいことを一生懸命理解しようとしています。理解するためのヒントが多ければ多いほど、犬には伝わりやすいので、「大好き」という気持ちを込めて目線を送りながら、愛犬の顔まわりをなでてあげるといいでしょう。
また、犬にとっては、声も飼い主さんの気持ちを理解するためのヒントになります。「大好きだよ」と声をかけながら見つめると、相乗効果でより気持ちが伝わりやすくなりますよ。
愛犬に「大丈夫だよ」と伝える場合
犬は怖いことや嫌なことが起こりそうな気配を察知すると、小さくうなったり、その場でウロウロしたりするなどの予備動作を行います。このようなしぐさが見られたら、愛犬が怖がるよりも前に「大丈夫だよ」と声をかけながら、目線を送りましょう。「飼い主さんはわかってくれている」と安心でき、吠え予防にもつながります。
また、犬は飼い主さんが注目しているものに反応しやすいので、愛犬の苦手なもの、例えば知らない犬が近くにいる場合は、その犬が通り過ぎるまで、愛犬とアイコンタクトを続けましょう。このとき、やさしく愛犬に話しかけると、さらに効果がアップします。
参考/「いぬのきもち」2020年11月号『11月号は“いぬの日”スペシャル号!「犬がいると幸せ」の法則。』(監修:東京都立大学名誉教授 放送大学客員教授 「人と動物の関係学」研究会代表 星旦二先生、麻布大学獣医学部動物応用科学科介在動物学研究室教授 獣医学博士 菊水健史先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。