犬と暮らす
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犬の白髪はストレスが原因?若白髪もできるの? 気になる疑問を獣医師に聞いてみた!
犬の白髪について気になる疑問をいぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。
犬の白髪はどうして生えるの?

獣医師)犬も人と同じように毛色をつくるメラニンの生成がなくなると白髪が生えます。メラニンの生成にはまず栄養が必要で、それを運ぶのは血管ですが、血行不良によって栄養不足が生じます。
体の一番外側の部分である被毛は、食べ物の栄養が最後に届く部分なので愛犬には十分な栄養を与えるようにしましょう。
また、大きなストレスがあると自律神経の失調を招いて、血行不良や栄養素の消費亢進、消化不良、睡眠不足などが起こり結果的に白髪につながります。
もし、白髪が多く出ている場合は、全身的な問題が起きている可能性があり、体に栄養素の何かが足りないというよりは、体のバランスが崩れていることが考えられます。
犬にも若白髪ってあるの?

獣医師)犬にも若白髪があります。1本だけ白髪が生えていることもあるでしょう。一部分だけの白髪であれば、毛が作られる過程でたまたま細胞が不具合を起こしたと考えられます。
若い犬で多量の白髪がある場合は、若白髪というよりは皮膚の病気や栄養失調、過度なストレスの可能性もあります。
茶や白い犬に白髪が生えるとどうなるの?

獣医師)茶色の犬は、黒い犬と同様に白い毛が混じるようになるので白髪だとわかります。
白い犬の場合は分泌物や汚れによる着色が目立ちますが、白髪は見分けにくいです。ひげだけ黒いなど一部の毛が黒い場合は、その部分が白髪になることもあります。
犬の白髪の原因がストレスであるというのは本当?

獣医師)ストレスによってホルモンや神経の働きが変わることは白髪の原因の1つです。
例えば、引越しなどのストレスによる怖さや緊張、不安によって体が固く冷えてしまうことも。高齢犬の場合、若い頃は精神力で乗り越えられた部分が白髪という形で表面化することもあるでしょう。
また、嬉しさや幸せを感じた時に出るホルモンの量が減ると、体の臓器も緊張して栄養がうまく摂取できなかったり、疲労度が高くなることが考えられます。
ストレスで白髪になった場合、時間とともに気持ちが落ち着き、体力の残っている年齢であれば毛の様子も少しは戻るかもしれません。
――ストレスは体にも白髪にも大敵だということが分かりました。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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