犬と暮らす
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犬が「仮病をする」って本当? 学習能力の高さゆえの行動とは
犬が仮病をするというのは本当?
病気かどうかの見極め方は?
――どうして仮病にみえるのでしょうか?
獣医師)仮病というより、やりたくないから反応していなかったり、これまでの経験から自分の望み通りの飼い主の行動や反応がみられることを犬が学習して、同じ方法を繰り返していることが考えられます。
例えば「寒くてお散歩に行きたくないから寝ている」「待っていればもっと美味しいものがもらえる」「食べたくないから食べない」「わざと手を舐める」「わざと吐く」といった行動がみられる場合もあります。
わざと手を舐めたり吐くことはアテンション・シーキングと呼ばれ、飼い主と犬の関係が不調和な際にみられる飼い主の気をひく行動です。

獣医師)まず、人と犬が適切な関わり方をし、犬が健康的に過ごせるようにすることが大切です。
例えば、ごはんを食べない場合は本当に食べにくかったり、食事が体に合っていなかったり、病気が隠れている場合もあります。気になる行動を繰り返す場合は動物病院に相談するとよいでしょう。
仮病に見える行動をやめさせる方法は?
獣医師)犬の気持ちを考えることと、そして犬との接し方を変えることがポイントになるでしょう
人の行動を学習している犬には、要求に対して無視をするなど関わり方を変えることが解決策となりますが、これらはとても複雑に問題がからんでいることも多いです。
――わざと〇〇するなど飼い主の気を引く行動への対処方法は?
獣医師)過剰なお世話やコミュニケーション不足が心の問題や不適切な行動を引き起こしている可能性があります。 犬を運動不足にさせたり、飼い主が犬に依存することは犬にとって不健康です。 愛犬の食べる・動く・寝るのバランスをしっかりみて、心と体の健康を考えて行動し、人と犬との関わり方が適切なものとなることを目指しましょう。
――仮病のような様子をみせるのは犬が学習する動物だからということ、またそういった場合には愛犬との関わり方を見直すことが大切だとが分かりました。
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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