犬と暮らす
UP DATE
犬の「あま噛み」には2種類あった!タイプ別でわかる”あま噛み対処法”
犬のあま噛みは「本能」!どうコントロールする?
犬のあま噛みは、たとえるなら赤ちゃんが泣くことと同じように本能によるものなので、無理にやめさせることはできません。ただし、本能だからといって、なんでも噛ませるままにしておくわけにはいきません。
犬の本能を満たしながらも、噛んでいいものといけないものをコントロールする必要があるのです。
なぜあま噛みするの?
このころに何かを噛むと、噛む習慣がつき、そのあとも同じものを噛み続けようとします。反対に、この時期に噛んだことがないものに関しては、噛みつき欲求も徐々に弱まっていくため、噛もうとしなくなります。
つまり、あま噛みをさせないためには、将来噛む習慣が残ってもいいものを積極的に噛ませ、そうでないものは噛ませないようにして、飼い主さんが与えたものだけを噛むようにさせることが大切なのです。
また、犬の本能による噛みにはカジカジ噛みと興奮噛みの2種類があります。あま噛み直しのためには、このどちらの欲求も満たしてあげることが欠かせません。
カジカジ噛み
興奮噛み
引っ張りっこ遊びを行うと、おもにこの欲求を満たすことができます。
「カジカジ噛み」を直すには?
この習慣をつけないためには、以下の3つの対策が重要です。
1.体験させない
愛犬に噛まれて困るようなものは、噛む習慣を残さないよう、まずはいっさい噛ませないようにしましょう。
例えばついつい出しっぱなしにしやすいスリッパは、脱ぎ散らかしたままにせず、扉つきの棚などにしまいましょう。噛まれそうな物が多い場所には、ゲートや柵を設置して愛犬を立ち入れないようにするのもよいでしょう。
2.つまらなくする
犬が家具などをあま噛みするのは、カジカジ噛めて楽しいからです。家具の脚などをアルミホイルやアクリル板、保護シートなどで被うと、カジカジできなくなるので、犬はつまらなくなって次第に噛まなくなります。
※アルミホイルをかじって食べてしまう犬には行わないでください。
3.嫌な味にする
何かを噛んだときに嫌なことが起きると、犬は「これを噛んだら嫌なことが起きた」と覚え、噛まなくなっていきます。噛んでほしくないものには、苦みスプレーなど、犬が嫌な味をつけるとよいでしょう。
「興奮噛み」を直すには?
このうち、興奮噛みの欲求を満たすには、ぬいぐるみやロープトイなど、追いかけて噛みついたりできるような、下記のおもちゃを与えるとよいでしょう。
ボア製のおもちゃ・ぬいぐるみ
噛んで振り回したり、引っ張りっこ遊びにも使えるおもちゃです。好みがあるので、何種類か用意していると安心です。
ロープトイ
ロープの素材でできたおもちゃです。引っ張りっこ遊びで手を噛まれないよう、ある程度長さがあるものを用意しましょう。
犬の本能とうまく付き合って、困りごとを解決しよう!
参考/初めて飼い主さんの『いぬのきもち』2020年5月号「はじめてしつけコンプリートドリル」(監修:「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生)
撮影/佐藤正之
文/影山エマ
UP DATE