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皮膚の色が変わった?犬に「シミ」ができる理由を獣医師が解説
愛犬がお腹を出したときやブラッシングなどで毛をかき分けたときに「あれ?シミがある!」と皮膚の変化を発見したことはありませんか?犬の体のシミはなぜできるの?いぬのきもち獣医師相談室の先生がその理由を解説します。
犬の体にできるシミは老化で起こることが多い

犬の体にできるシミは、「老人性色素斑」といわれるものが多いです。これは、慢性的な紫外線による刺激と皮膚のターンオーバーの延長が原因となるもので、老化現象のひとつといわれます。
それって本当にシミ?皮膚の黒くて丸いものはシミと表現されやすい

犬の皮膚に黒くて丸い異変があるとき、皮膚病の色素沈着や治療が必要な病気の場合であっても、飼い主さんが「シミ」と表現をすることがあります。
例えば、愛犬のお腹や背中に牛柄のような大きなシミが複数出てきたとき、飼い主さんは心配かもしれませんが、老人性色素斑であれば治療が必要なものではありません。
ただし、他の病気がベースにあって、シミのような症状が出ている場合は治療が必要となることもあります。
治療が必要な体のシミや皮膚の病気に気が付くために

飼い主さんがシミだと思っていた愛犬の皮膚の異変が、実は病気だったという場合もあります。
例えば、悪性の腫瘍であるメラノーマ(悪性黒色腫)は、皮膚の変化がシミのようにみえることもあり、後になって大きくなったり膨らんでくることもあります。
日頃から体を撫でる際やブラッシング、シャンプーを行う際は、体にシミやしこり、できものがないか、もしある場合は、以前より大きくなっていないかをチェックする習慣をつけるようにしましょう。腫瘍と病気が原因でできる皮膚の変化は治療が必要です。
愛犬の皮膚に今までなかったシミやしこり、できものなどに気がつくことが、病気の早期発見・早期治療のきっかけになります。
たかが「シミ」されど「シミ」、愛犬の体に気になる皮膚の変化がみられたら、できるだけ早くかかりつけ医に相談しましょう。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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