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愛犬のサインに気づいて!オシッコやしぐさで分かる【愛犬の体調変化】
こんなオシッコは要注意!
朝以外も、オシッコの色が濃い、オレンジがかっている場合は、黄疸や肝臓病、水分不足による脱水症状の可能性も。反対に、急に水を飲む量が増え、色の薄いオシッコを大量にする場合は腎臓に異変がある可能性があります。日頃から飲水量のチェックも忘れずに行いましょう。
尿路結石や膀胱炎、前立腺などに異常がある場合、赤色の血尿がでます。夏場であれば、熱中症の可能性も。血尿がみられた場合は早急にかかりつけの獣医師に相談しましょう。
細菌感染が原因の膀胱炎などは、白血球が混ざり尿が白く濁ってしまい、少ない量を何回も出そうとします。ひどくなると痛みを伴い、食欲が落ちて元気がなくなってしまうことも。
腎臓の機能が低下している場合や糖尿病の可能性があります。大量に水を飲み、オシッコの量も増えた場合は糖尿病の疑いがあります。
急にオシッコの量が少なくなったり、ほとんどしなくなる、嘔吐などが見られる場合は、急性腎不全の可能性があるため、かかりつけの獣医師に早急に診てもらいましょう。また、頻繁に排尿しようとするのに尿が少ししか出ないときは、膀胱炎や尿路結石、前立腺の病気などの可能性も。日頃からよくチェックして、違和感を感じたら、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
こんなしぐさをしていませんか?
尿がきつくにおう場合、膀胱炎や、尿路の感染症の病気の可能性があります。また、糖尿病の場合は甘いにおいがすることもあります。
・オシッコをする時間が長い
・オシッコしようと力むが、ほとんど出ていない
・いつもと違う場所でオシッコする、またはお漏らし、失禁をする
・オシッコした後、陰部をよく舐める
これらの症状に心当たりがある場合、または嘔吐や脱水症状も見られたら、腎不全など深刻な病状の可能性も。量の変化やおもらしなどはシニア期など加齢が原因の場合もあります。
尿の状態は、飲水量や食事の内容、健康状態などによって変わってきます。愛犬が健康なときの尿の量や回数、色を知っておくことは、何か異変が起きたとき、早期発見にもつながります。また、日頃から食事や水を飲む量、愛犬が元気そうにしているかも把握しておきましょう。
公社)東京都獣医師会 業務執行理事
公社)日本動物病院協会 専務理事
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