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自宅で行う犬の歯石取りは危険?スケーラーで出血や骨折も!
スケーラーは正しく使わないと犬の歯や歯茎を傷つける
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「スケーラーとは、歯の表面の歯石を取る金属製の道具です。
スケーラーを歯に当てる際は、適切な力加減と角度がありますが、間違った方法で行うと犬の歯や歯茎を傷つけてしまうので、知識のない方は使用しない方がよいです。」
スケーラーを使った歯石取りにはどんなリスクがあるの?
「犬が動いて歯石以外の部分にスケーラーが刺さるなど、犬が怖い思いを経験すると、怖がってそれ以降の歯磨きができなくなる可能性があります。
他にも、無理な力がかかることで犬の顎の骨が折れて、歯石を取ると顎がグラグラになることも考えられます。」
スケーラーで歯を傷つけると、歯石が付きやすくなるといわれるのは本当?
「スケーラーでゴリゴリと歯石を取ろうとすると、歯の表面が削れてしまいます。
歯に溝や穴ができれば、菌が入り込みますし、汚れも溜まりやすく、結果的に動物病院を受診する必要がでてくるでしょう。」
動物病院で行われる歯石除去に麻酔が必要な理由は?
「動物病院で犬の歯石除去を行う際は、部分的にハンドスケーラーを使用することもありますが、人間の歯医者さんでみる超音波スケーラーという機械を使用します。
獣医師から歯石除去を勧められる状況であれば、歯石だけでなく歯周ポケットも綺麗にする必要があります。
また、歯のレントゲンを撮ったり歯を抜いた場合は、歯肉を縫う必要もあるため、起きている状態では処置ができません。
なにより、犬が大きな音や振動で驚いてしまうので、恐怖感を軽減するためにも麻酔は必要となります。」
愛犬の歯が歯石だらけにならないための対策は?
「愛犬の歯の状態に適しているデンタルケアを、かかりつけ医に聞いておくとよいでしょう。
犬のデンタルケアには、さまざまな方法や道具があります。理想は歯ブラシを使った歯磨きですが、上手に磨けないとあまり意味がないので、愛犬の歯を磨けるように少しずつ練習をしましょう。」
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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