犬と暮らす
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物への噛みグセが確実に悪化する、3つのNG対応
しかし、その対応によっては、かえってものを噛むことを習慣化させてしまったり、頑固な噛みグセに発展させてしまったりする可能性があるのです!
そこで今回は、知らず知らず愛犬の噛みグセを悪化させてしまう、飼い主さんのNG対応やNG環境をご紹介。
この機会に、自分の言動や生活環境を振り返ってみましょう。
NGその1/愛犬の気になるものが床に落ちている!
とくに鉛筆などは噛みごたえがあるので、見つけたら喜んで噛み続ける犬も。
犬は、1回噛んだものは「噛んでいいもの」と認識し、成犬になっても噛むことが当たり前となってしまう可能性があります。
つまり、愛犬の興味をひくようなものが、床に落ちていたり、愛犬の足や口が届くような場所に置いてあるような環境では、愛犬の噛みグセを助長してしまうのです。
NGその2/噛んでいる愛犬を大きな声で注意してハウスに入れる
感情的に大きな声を出すと、愛犬の興奮をあおってしまい、より噛んでしまうことがあるからです。
そもそも大声で注意すると、最初は効き目があっても毎回やっているうちに慣れてしまい、結果注意しても無意味に。
また、注意したあとにハウスに入れても、噛むことを楽しんだ経験は消えません。
愛犬にしてみれば、こんな飼い主さんの一連の言動がゲーム感覚となり、「次は飼い主さんに見つかる前に噛もう!」と噛みグセが悪化していきます。
NGその3/留守番時、部屋の中で自由にさせている
また、広い空間でひとりでいると落ち着かず、不安を抱くことが。
愛犬は、その不安な気持ちを落ち着かせようと、壁など目についたものを噛むことがあります。
こういった留守番スタイルを繰り返すうちに、愛犬は、「家具を噛むと退屈が紛れて楽しい!」と覚えてしまい、頑固な噛みグセになっていくのです。
対策その1/噛みグセがなくなるまでは“噛めない環境”を徹底
文房具やスリッパ、靴下など、噛まれて困るものは犬の届かない場所へ片づけて。
または、愛犬と人の生活スペースをサークルで区切るなどして、噛ませない環境を作りましょう。
対策その2/安全で快適な愛犬専用スペースで留守番させる
広めのサークルを用意し、そこに安心して休めるクレート(箱形の寝床)を併設します。
サークルの中には、トイレ、飲み水も準備して。
あわせて、噛んでもいいおやつ入りのゴム製おもちゃを与えると、噛みたい欲求を満たせていいでしょう。
愛犬は、噛む体験をすればするほど、それを「噛んでいいもの」と認識し、習慣化していきます。
そのためには、噛んではいけないものは徹底して噛ませないよう生活環境を整えて。
また反対に、噛んでいいもの、たとえばおやつを詰めたゴム製おもちゃや犬用ガムなどを与えてあげれば、犬が本来もっている噛みたい欲求を満たせ、ストレス発散にもなりますよ。
愛犬の噛みグセを悪化させるのも改善するのも飼い主さん次第です。
ぜひ試してみてくださいね!
参考/「初めて飼い主さんのいぬのきもち」2017年10月号『噛みグセ直し集中講座』(監修:SKYWAN!DOG SCHOOL代表・井原 亮先生)
写真/佐藤正之
イラスト/サノマキコ
文/h.taco
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