犬と暮らす
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犬が飼い主の足元で寝るのはナゼ?知るとちょっとキュンとする理由とは
足元で寝るときの犬の気持ちは?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「飼い主さんの足元で寝たがる犬の気持ちはさまざまです。布団の寝心地がよい、暖かい(涼しい)といった環境を気に入っている場合もあれば、飼い主さんのそばで安心したい、寂しさを紛らわしたいという甘えの場合もあるでしょう。」
ちょっとかわいい!足元で寝るワケ
獣医師:
「飼い主さんの頭や体の近くではなく、足元を選ぶ犬は、飼い主さんへの信頼がより厚いと考えられています。ほかにも、祖先であるオオカミが安全のために体を寄せ合って寝る習慣や、リーダーを守るために足元で寝る習慣から、飼い主さんを守るために足元で寝ているのではないかともいわれています。」
足元で寝ない理由は?
獣医師:
「飼い主さんへの信頼がなければ、足元で寝ないでしょう。そのため、足元で寝る犬は飼い主さんを信用しています。しかしながら、犬の性格や生活習慣も影響します。
決まった寝床で安心して寝ることができれば、飼い主さんのそばで寝ることはないかもしれません。また、控えめな性格の犬は少し離れたところで寝ることもあるようです。
このようないつもは離れて寝ている犬でも、飼い主さんが座ってくつろいでいるときなどに、足元でそっと寝ることもあります。そういうときは、信頼している飼い主さんに甘えたいのかもしれませんね。」
足元で寝てもらいたかったら……
獣医師:
「それは、『飼い主さんのそばにいれば安心で嬉しい!』という経験をたくさんさせてあげることです。
例えば、このような経験が飼い主さんへの信頼につながります。
・愛犬が怖がっているときや苦手な物を目の前にしているとき、大きな声を出したりせずに冷静に対応する
・指示をするときに短くはっきりした言葉をつかう
・褒めるときにも短い言葉や、おやつなどを使ってわかりやすく伝える
・行動に対して毎日の褒める回数を増やす
・一緒に楽しく過ごす時間を十分にとる
などが挙げられます。」
性格などによって違いがあるものの、愛犬が足元で寝る理由を知ると、さらに愛おしく感じますね。愛犬にとって、飼い主さんはいつも「信頼できる相手」でいられるようなつきあい方をしていきたいですね。
参考/「いぬのきもち」2020年3月号『愛犬の心理を読み解こう! “寝る場所”でわかる犬のキモチ』(監修:哺乳類学者 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/カガ美五葉
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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