ローシェン
- 英語名
- Lowchen
- 原産国
- フランス
- サイズ
- 小型犬
- グループ
- 愛玩犬
ローシェンの性格と特徴・飼いやすさ
ローシェンは、ビション・フリーゼやマルチーズなどと同じビション系の犬種です。しっぽの飾り毛を残して刈り込む伝統的トリミングスタイルがあり、犬種名は「小さなライオン」を意味しています。明るく愛情深い性格で、トレーニングも得意です。小さいですが、活発なので散歩は充分に行う必要があります。
ローシェンの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
ローシェンの性格
明るく活発ですが、頑固な一面ももっています。飼い主さんにとても忠実で、愛情深く接します。また、賢く物覚えがいいので、トレーニングも得意です。小型犬ですが活発で遊び好きな犬種なので、充分な運動量を確保してあげる必要があります。
ローシェンの大きさ
オス・メスともに体高25~32cm、体重4~8kgで、小型犬に分類されます。オスのライオンに似せた、たてがみとしっぽの先の毛(足先も)を残して刈り込む伝統的なトリミングスタイル「ライオン・カット」がこの犬種を特徴づけています。小型犬ですが、しっかりとした骨格をもつタフな犬種です。
体高:25~32cm/体重:4~8kg
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
ローシェンの毛色の種類
チョコレートやレバーなどのブラウン系以外はすべて許容されます。単色が理想ですが、斑点があるのも認められます。被毛は長く、ウエーブがかっています。耳の周囲はとくに長く伸びており、巻いたしっぽに飾り毛があります。
ローシェンの価格相場(2024年)
ローシェンは一般的に入手が難しく、輸入や専門ブリーダーからや、保護犬譲渡がおもな入手方法です。
ローシェンの飼い方
ポイント(1)毎日の散歩で適度な運動を
小型犬ですが、活発な犬種なので適度な運動が必要です。できれば毎日朝夕15分程度の散歩をしましょう。また、遊びが大好きなので、おもちゃを使っていっしょに室内遊びをするのもいいでしょう。
ポイント(2)被毛は毎日、丁寧にブラッシングを
ローシェンの被毛はデリケートでもつれやすいので、毎日丁寧にブラッシングをして、毛玉を防ぎましょう。また、定期的にプロのトリマーによるトリミングを受けることも必要です。
ポイント(3)年齢と目的に応じたフードを
主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも嗜好性を重視する傾向にあるため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているもののなかから、ご自身の犬に合ったフードを選択します。
犬はライフステージごとに必要とされる栄養の質と量が微妙に異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。
ローシェンに似た犬の種類
ローシェンの歴史や背景
ローシェンの起源は数百年前にさかのぼるといわれ、フランスの画家ゴヤが描いた絵にも登場しています。伝統的なライオン・カットのトリミングスタイルがあり、ポピュラーではないものの、現在は、世界的には珍しい犬種ではなくなっています。
監修:
ヤマザキ動物看護大学 動物看護学部 准教授
福山貴昭先生 (博士[学術]・愛玩動物看護師)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)