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イタリアン・グレーハウンドの特徴・性格 最新価格と飼い方|いぬのきもち 犬図鑑

イタリアン・グレーハウンド

イタリアン・グレーハウンド

英語名
Italian Greyhound
原産国
イタリア
サイズ
小型犬
グループ
視覚ハウンド
  • イタリアン・グレーハウンドその1
  • イタリアン・グレーハウンドその2
  • イタリアン・グレーハウンドその3

イタリアン・グレーハウンドの性格と特徴・飼いやすさ

イタリアン・グレーハウンド
ルネッサンス期の王侯貴族に愛されただけあって、気品あふれる優雅なスタイルが魅力です。おっとりしていて気立てのよさも愛される理由のひとつでしょう。

骨が細いので、骨折には注意が必要です。足にかかる負担について、家庭でしっかりケアしてあげれば、優秀な家庭犬として、よきパートナーとなるはずです。

イタリアン・グレーハウンドの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向

グラフ
※参考『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)

イタリアン・グレーハウンドの性格

ウィペットなど、似た外見の狩猟犬と比べ、イタリアン・グレーハウンドの性格はやや内気で繊細。そのぶん家庭犬としては温厚で穏やかでもあり、積極的な攻撃行動を見せることはほぼありません。

情愛深いので、家族の一員として家庭によくなじみます。飼い主や家族には従順で甘えん坊な傾向がありますが、知らない人には距離をおく繊細な一面もあります。

イタリアン・グレーハウンドの大きさ

薄い皮膚の下に筋肉質な体つきで、立ち姿は凛とした印象を与えます。「深い」と称される胸は犬の中で最速で走るといわれる、狩猟犬のグレーハウンドの面影を残し、心肺機能の発達をうかがわせます。耳先がちょこんと折れた耳に、穏やかな表情もチャームポイント。先細りになったマズルに上品さを感じる人も多いでしょう。

体高:32~38cm/体重:5kg以下

※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。

イタリアン・グレーハウンドの毛色の種類

密生した短い毛が特徴的で、とてもなめらかな手触りの毛質です。毛色は、フォーン(黄金色)、レッド、グレー、ブルー(青みがかった灰)、クリーム、ホワイト、ブラックなどの単色のほか、ホワイトのマーキングが入るものがあります。
イタリアン・グレーハウンド
イタリアン・グレーハウンド

イタリアン・グレーハウンドの心配な病気

・華奢な骨格で飛び跳ねるので起きやすい「骨折」
・ひざの皿の骨が正常な位置からはずれてしまう「膝蓋骨脱臼」
・眼圧(眼球の内部の圧力)が高くなることで視野が狭くなる「緑内障」
・口の中に歯垢がたまり、歯ぐきやあごの骨が炎症を起こす「歯周病」
・脳の構造には異常がないにもかかわらず、けいれん発作が突然起こる「てんかん」
・遺伝的な脳の異常による「意識障害」
・ブルーの毛色部分が脱毛してしまう、遺伝性の脱毛症「カラー・ダイリューション脱毛」
・足のつけ根などに繰り返し同じような脱毛が起こる「パターン脱毛」

イタリアン・グレーハウンドの価格相場(2024年)

愛犬の迎え入れ方にはペットショップ、ブリーダーからや、保護犬譲渡などさまざまな方法があります。たとえばペットショップで購入する場合だと、下記のような価格相場です。
価格23万円~

※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集部で調査(2024年5月)。

イタリアン・グレーハウンドの飼い方

ポイント(1)飼育初心者にもおすすめ

イタリアン・グレーハウンドは、抜け毛が少なく、体臭もあまりしません。お手入れも楽で、ムダ吠えもあまりないといわれているので、室内飼いに適した犬といえるでしょう。そういう意味では飼育初心者にもおすすめです。

また、華奢で洗礼された美しさをもつ犬種だけに、細くしゃれたリードや首輪などが似合います。冬場は洋服などの着こなしも楽しめますので、オシャレ好きな飼い主さんにも向く犬種です。

ポイント(2)定期的に全力疾走の機会を

小さく細いながらも全身を使い飛ぶように走る、ハウンド系譲りの運動神経が特徴です。ふだんは朝夕30分程度の散歩をさせて、定期的にドッグランなどで思いきり走らせてあげるとよりいいでしょう。

その際は、枝などかたいものと速いスピードで接触すると薄い皮膚が損傷してしまいますので、放す際は注意しましょう。また、首輪や洋服などとこすれて皮膚が損傷することもあるので、装着・着用が必要なとき以外はなるべく何もつけていない状態で生活させましょう。

ポイント(3)寒さに弱い点に注意

小型ながら活動的な犬なので、入ってほしくない場所には、仕切りなどを設置して事故を予防しましょう。とくに留守番させるときは、ハウストレーニングをし、犬が落ち着ける場所を確保するとよいでしょう。

また、動きが活発なだけに、高い場所へ上って下りるときに、骨折する心配もあります。テーブルとイスは離して置くなど、住環境にも注意しましょう。被毛、皮膚、脂肪が薄いため、床などかたい素材との接触は皮膚を傷つけてしまいます。犬が休むような場所には必ずクッション性の高いマットなど敷いて、防止しましょう。冬の寒さには非常に弱い犬種です。暖房機器なども活用して、犬が快適に暮らせる環境づくりを実施しましょう。

ポイント(4)年齢と目的に応じたフードを

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも嗜好性を重視する傾向にあるため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているもののなかから、ご自身の犬に合ったフードを選択します。

犬はライフステージごとに必要とされる栄養の質と量が微妙に異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをおすすめします。

ポイント(5)寒さ、乾燥対策を忘れずに

イタリアン・グレーハウンドは短毛なので、被毛のお手入れはかたく絞ったタオルで拭く程度で大丈夫です。ただ、皮膚に不調が出やすい犬なので、食事や環境づくりには気を配りましょう。寒さに弱いので、冬は寒さや乾燥への対策を忘れずに。保湿スプレーやクリームなどで被毛や皮膚に適度なうるおいを与えるなどケアをしてあげても。

イタリアン・グレーハウンドの飼い主に聞く 飼いやすさと飼い方のコツ

「いぬのきもちアプリ」ユーザーのイタリアン・グレーハウンドの飼い主さんに、実際に飼ってみてどう感じたかをアンケート調査しました。
※この調査は飼い主さんの主観によるものです。また犬の性質は同じ犬種でも個体によって異なります。
愛犬は飼いやすい?大変?
【いぬのきもちWeb】アンケート調査(2024年5月実施)回答者数23人
いぬのきもちWEB MAGAZINE

■思っていたより飼いやすい

  • 「手がかからない。おとなしい」

  • 「ものわかりがよく賢いこと。初めこそ“人間不信”で噛んだものの、慣れると穏やかな優しいコでした」

  • 「どの犬もそうだと思いますが、子犬の頃はしつけが大変で、しつけが入れば人なのかなと思うくらい理解力が高い。あと、うちのコは13才ですが、ワンと吠えたのは3回程度しか聞いたことがないです」

  • 「抜け毛が少ない。トリミングの必要がない」

  • 「性格が優しくて、トイレなどの覚えもよかった。また、なんといっても手入れが楽で、抜け毛や体臭が少ない」

  • 「ムダ吠えしない」

  • 「活発だけど聞き分けもよく、人なつっこく、みんなにかわいがられています。ムダ吠えもせずニオイもなく、お手入れ的にもとても楽です」

■思っていたより飼うのが大変

  • 「個体差かもしれないですが、いたずらが激しい。1~2才でおさまってきて、今は割りとおとなしいものの、たまにスイッチが入ります。あとは細いので骨折の心配と、意外と毛が抜けます」

  • 「前のコもイタグレで、おとなしかったので飼いやすいと思っていたが、今のコはやんちゃでいたずらっコで、女王様気質なので大変です」

  • 「ずっと走り回って遊んでいて、やんちゃなところ」

  • 「子犬期の興奮時の噛みグセへの対応や、排泄のしつけ」

  • 「多頭飼いなので、トイレのお掃除や水替えが頻繁です」

  • 「逃げ足が早い」
「思っていたより飼いやすい」と回答した飼い主さんからは、「抜け毛や体臭が少ない」「ムダ吠えをあまりせずおとなしい」といった声が多数聞かれました。その一方で、「思っていたより飼うのが大変」と回答した飼い主さんのなかには、「いたずらが多い」といった声があり、同じ犬種でも個体差のある回答内容となりました。

イタリアン・グレーハウンドに似た犬の種類

イタリアン・グレーハウンドの飼い主さんのQ&A 

イタリアン・グレーハウンドのかわいい画像

おしゃれな首輪のイタリアン・グレーハウンド
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
凛々しい横顔のイタリアン・グレーハウンド
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子犬のイタリアン・グレーハウンド
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寝顔がかわいいイタリアン・グレーハウンド
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服を着て散歩中のイタリアン・グレーハウンド
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イタリアン・グレーハウンドの歴史や背景

「イタグレ」という通称で親しまれるこの犬種の先祖をたどると、6000年前の古代エジプトにまでさかのぼるといわれます。今も残存する食器や花瓶に描かれていたハウンドの絵柄からは、この犬種がエジプトからギリシャを通り、紀元前5世紀ごろにイタリアまで渡ってきたと推定されます。

視力と俊足を生かして狩りをする「視覚ハウンド」の仲間であり、歳月をかけて大型のグレーハウンドを小型に改良してきたと考えられています。なめらかな短毛の手触りとスマートな体躯により、由緒あるヨーロッパ諸国の王族たちのファッション・アイコンとしてもてはやされ、さまざまな支配階級のコンパニオン・ドッグを務めてきました。その証拠として、ルネッサンス期をはじめとした、多くの時代の巨匠の絵画の中に、この犬種の姿を認めることができます。
監修:ヤマザキ動物看護大学 動物看護学部 准教授 福山貴昭先生 (博士[学術]愛玩動物看護師)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)
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