
ラサ・アプソ
- 英語名
- Lhasa Apso
- 原産地
- チベット
- サイズ
- 小型犬
- グループ
- 愛玩犬
ラサ・アプソの性格と特徴・飼いやすさ
チベットで僧侶や貴族たちから幸運を招く魔よけの犬と呼ばれ、大切にされてきたラサ・アプソ。ライオンのたてがみのような頭部、四肢のすべてをおおう長くて美しい被毛が特徴です。ゴージャスで威厳がある姿ですが、意外と陽気で遊び好きな性格をしています。
ラサ・アプソの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
※参考『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)
ラサ・アプソの性格
陽気で遊び好きな性格をしています。活発なので、小型犬ですが適度な運動量が必要です。警戒心が強く、頑固な面もあるので、しつけは辛抱強く行う必要があります。とくに何かに反応して吠えやすいので、子犬のころから吠えグセをつけないようにしつけることが大切です。
ラサ・アプソの大きさ
体高はオスで25.4cm前後、メスはそれよりもやや低く、体重はオス・メスともに6kg前後で小型犬に分類されます。長い被毛でおおわれていますが、体つきはがっちりとしています。
オス 体高:25.4cm前後/体重:6kg前後
メス 体高:オスよりやや低い/体重:6kg前後
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
ラサ・アプソの毛色の種類
ラサ・アプソの被毛の色は、ゴールデン、サンディ、ハニー、ダーク・グリズル、ストレート、スモーク、パーティ・カラー、ブラック、ホワイトなどが認められており、色による優劣はありません。被毛はダブルコートで四肢のすべてをおおうほど長く、まっすぐです。
ラサ・アプソの心配な病気
・鼻の中の穴が狭くなる「鼻腔狭窄」
・なんらかの原因で皮膚に発疹やかゆみが生じる「皮膚炎」
ラサ・アプソの価格相場(2024年)
ラサ・アプソは一般的に入手が難しく、輸入や専門ブリーダーからや、保護犬譲渡がおもな入手方法です。
ラサ・アプソの飼い方
ポイント(1)毎日の散歩で適度な運動を
小型犬ですが、活発な犬種なので適度な運動が必要です。できれば毎日、30分程度の散歩をしましょう。また、遊びが大好きなので、おもちゃを使っていっしょに室内遊びをするのもいいでしょう。
ポイント(2)しつけは根気よく行って
頑固な一面があるので、しつけには飼い主さんの辛抱強さが求められます。とくに、警戒心の強さから吠えやすい性質をもっているので、吠えグセをつけさせないようトレーニングをしましょう。子犬のころから、ドッグトレーナーなどの専門家の指導を受けるのがおすすめです。
ポイント(3)長い被毛のお手入れは入念に
ラサ・アプソの長い被毛のお手入れには時間と手間がかかります。毎日、ピンブラシとコームで入念にお手入れをし、毛玉を防ぎましょう。また、定期的にプロのトリマーのケアを受けましょう。長く伸ばすスタイルは汚れが付着しやすく、放置すると目や皮膚の病気の原因になることも。こまめにシャンプーをして、清潔に保つよう心がけましょう。お手入れがしやすいよう、短めのスタイルにカットするのも一案です。
ポイント(4)年齢と目的に応じたフードを
主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも嗜好性を重視する傾向にあるため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているもののなかから、ご自身の犬に合ったフードを選択します。
犬はライフステージごとに必要とされる栄養の質と量が微妙に異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。
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ラサ・アプソの歴史や背景
ラサ・アプソはチベット原産の犬種で、2000年以上も前から、僧侶や貴族たちの間で幸運を招く魔よけの犬と呼ばれ、大切にされてきました。ヨーロッパに紹介されたのは1920年代で、東洋のお守り犬として注目されました。美しくて長い被毛がとてもゴージャスで、シー・ズーの祖先犬ともいわれています。
監修:
ヤマザキ動物看護大学 動物看護学部 准教授
福山貴昭先生 (博士[学術]・愛玩動物看護師)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)