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ビション・フリーゼの特徴・性格 最新価格と飼い方|いぬのきもち 犬図鑑

ビション・フリーゼ
- 英語名
- Bichon Frise
- 原産国
- フランス、ベルギー
- サイズ
- 小型犬
- グループ
- 愛玩犬

福山 貴昭(博士)
ヤマザキ動物看護大学動物看護学部 准教授
愛玩動物看護師
ドッググルーミングスペシャリスト
SFSPCA ヒアリングドッグトレーナー
●書籍:『トリマーのためのベーシック・テクニック』緑書房/『明るい老犬生活―今日からできる頑張りすぎない12のこと』文一総合出版
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愛玩動物看護師
ドッググルーミングスペシャリスト
SFSPCA ヒアリングドッグトレーナー
●書籍:『トリマーのためのベーシック・テクニック』緑書房/『明るい老犬生活―今日からできる頑張りすぎない12のこと』文一総合出版
ビション・フリーゼの性格と特徴・飼いやすさ
綿毛のようにふわふわとした純白の被毛を身にまとうビション・フリーゼ。真っ白な毛色に黒い瞳と鼻のコントラストが愛らしく、明るくて素直な犬種です。綿菓子のような丸いカットスタイルは20世紀半ばにアメリカ人のグルーマーが考案したもので、「パウダー・パフ」と呼ばれます。
ビション・フリーゼの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
ビション・フリーゼの性格
陽気で明るく、静かに抱かれることも、活発に遊ぶことも両方大好きです。また、フレンドリーで初めて会う人やほかの犬とも仲よくなれます。素直なのでトレーニングもしやすく、飲み込みも早いほう。ただし、自分が中心じゃないと気まないというわがままな面が出ることもあるので、犬からの要求に応えるのではなく、飼い主さん主導のコミュニケーションを心がけることが大切です。
ビション・フリーゼの大きさ
体高30cm以下、体重6kg前後で、小型犬に分類されます。小型の愛玩犬のなかでは比較的、骨量、筋肉量ともに豊富で、体のバランスはやや胴長短足体型です。全身に豊富な真っ白の被毛をまとい、ボリューム感を醸し出しています。頭部にボリューム感をもたせて球状にする独特のカットスタイルでは、頭部はバレーボールサイズになります。
体高:30cm以下/体重:6kg前後
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
体高:30cm以下/体重:6kg前後
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
ビション・フリーゼの毛色の種類
ビション・フリーゼの被毛の色は、純白のみ許容されます。印象的なふわふわの被毛はダブルコートで、上毛は粗めの巻き毛、下毛は細くやわらかな毛。触るとしっかりとした弾力感があります。
ビション・フリーゼの心配な病気
・足を引きずったり、ピョコッと上げて歩く「膝蓋骨脱臼」
・歯垢、歯石がつきやすく、小型犬がなりやすい「歯周病」
・突然けいれんを起こす脳の疾患「てんかん」
・皮膚が蒸れやすい高温多湿の時期はとくに気をつけたい「皮膚病」
・歯垢、歯石がつきやすく、小型犬がなりやすい「歯周病」
・突然けいれんを起こす脳の疾患「てんかん」
・皮膚が蒸れやすい高温多湿の時期はとくに気をつけたい「皮膚病」
ビション・フリーゼの価格相場(2025年)
愛犬の迎え入れ方にはペットショップ、ブリーダーからや、保護犬譲渡などさまざまな方法があります。たとえばペットショップで購入する場合だと、下記のような価格相場です。
※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集部で調査(2025年5月)
価格 | 35万円~ |
※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集部で調査(2025年5月)
ビション・フリーゼの飼い方
ポイント1充分にコミュニケーションをとりつつ、一頭でも過ごせる練習を
小型犬ですが、運動が大好きなので気分転換や外気浴を兼ねて、朝夕15分程度の散歩をするとよいでしょう。また、活発で甘えん坊な犬種なので、室内でもおもちゃで遊んだり、抱っこをしたりして、充分にコミュニケーションをとりましょう。
ただし、犬が一頭でも安心して休めるよう、子犬のころから意識的に練習して慣れさせておくことも大切です。一頭で過ごすことに慣れておくことは、留守番時や入院時の不安やストレス軽減につながります。
ただし、犬が一頭でも安心して休めるよう、子犬のころから意識的に練習して慣れさせておくことも大切です。一頭で過ごすことに慣れておくことは、留守番時や入院時の不安やストレス軽減につながります。
ポイント2被毛は丁寧にケアして
抜け毛は少ないですが、毛玉ができやすい毛質です。また、純白の長い被毛が魅力の犬種ですから、毎日やさしくブラッシングをして、美しい状態を維持しましょう。定期的なカットとシャンプーが必須です。目や口のまわりは汚れやすいので、湿らせて固く絞ったコットンやペット用のお手入れシートでこまめに拭いて清潔を保ちましょう。
ポイント3思わぬ事故を防ぐ工夫を
ビション・フリーゼがとくに気をつけたい病気のひとつに、膝蓋骨脱臼などの関節トラブルがあります。滑りやすいフローリングの床を日常的に走り回っていると、関節に大きな負担がかかり、発症リスクが高まります。生活スペースは、滑りにくい床材を選びましょう。同時に、大きな段差をなくす、高いところから飛び降りをさせないなどの注意も必要です。
また、小型犬は家具の隙間などの狭い場所に入り込むことがあります。出られなくなりそうな場所や危ない場所には仕切りなどを設置して事故の予防を。とくに留守番をさせるときは、サークルやケージなどに入れ、安全な環境で過ごさせましょう。
また、小型犬は家具の隙間などの狭い場所に入り込むことがあります。出られなくなりそうな場所や危ない場所には仕切りなどを設置して事故の予防を。とくに留守番をさせるときは、サークルやケージなどに入れ、安全な環境で過ごさせましょう。
ポイント4粒が小さく飲み込みやすいフードを
主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。総合栄養食のなかでも、ビション・フリーゼのような小型犬には、粒が小さいもの、飲み込みやすいものを選ぶのがおすすめです。フードまわりの細かな粉がフードを飲み込みにくくすることもあるので、フードに水をからめてもよいでしょう。
また、ビション・フリーゼは豊かな被毛をもち、関節トラブルに配慮が必要なことから、皮膚・被毛を健やかに保つ成分を強化したフードや、骨・関節をサポートする成分を配合したフードを選ぶのも一案です。
小型犬は小食・偏食も多く見られます。おやつの与えすぎに注意する、運動でしっかりエネルギーを消費させるなど生活全般を整えるとともに、さまざまなフードを試して愛犬の好みのフードを見つける、トッピングで食欲増進を図るなどの工夫を。
さらに、ビション・フリーゼのような長毛犬種は、食後にフードかすや唾液で被毛が汚れがち。口まわりを嫌がらずに拭かせてくれるよう、子犬のころからトレーニングをして慣れさせておきましょう。
また、ビション・フリーゼは豊かな被毛をもち、関節トラブルに配慮が必要なことから、皮膚・被毛を健やかに保つ成分を強化したフードや、骨・関節をサポートする成分を配合したフードを選ぶのも一案です。
小型犬は小食・偏食も多く見られます。おやつの与えすぎに注意する、運動でしっかりエネルギーを消費させるなど生活全般を整えるとともに、さまざまなフードを試して愛犬の好みのフードを見つける、トッピングで食欲増進を図るなどの工夫を。
さらに、ビション・フリーゼのような長毛犬種は、食後にフードかすや唾液で被毛が汚れがち。口まわりを嫌がらずに拭かせてくれるよう、子犬のころからトレーニングをして慣れさせておきましょう。
ビション・フリーゼの飼い主に聞く 飼いやすさと飼い方のコツ
「いぬのきもちアプリ」ユーザーのビション・フリーゼの飼い主さんに、実際に飼ってみてどう感じたかをアンケート調査しました。
※この調査は飼い主さんの主観によるものです。また犬の性質は同じ犬種でも個体によって異なります。
※この調査は飼い主さんの主観によるものです。また犬の性質は同じ犬種でも個体によって異なります。

■思っていたより飼いやすい
- 「抜け毛が少ない、ムダ吠えがない、性格が良い」
- 「フレンドリーで、すぐに家族全員になついたし、甘えてきたから」
- 「陽気な性格でわかりやすい。病気も今のところほとんどしていない。ただ、トリミングは大変」
- 「ほとんど吠えない、飼い主のいうことを察してくれる、トイレトレーニングもすぐに覚えて失敗がない、カフェにも連れて行けるくらい賢いなど、いっぱいあります」
- 「しつけでものすごく苦労することがまだあまりない」
- 「吠えることがないため、集合住宅でも飼いやすい」
- 「吠えない、毛が抜けないなど手間がかからない」
■思っていたより飼うのが大変
- 「トリミングの回数」
- 「思っていた以上にブラッシングが大変だった。散歩のときに足や口まわりなどが汚れやすい」
- 「意外とお金がかかる」
- 「うちのコだけかもしれませんが、神経質なので車など苦手なことが多く、一緒に出かけられない。また、猫っ毛で非常に絡まりやすく、お手入れが大変。すぐ被毛が汚れる」
- 「初めての愛犬がビション・フリーゼ だったので、被毛のお手入れが大変なのとトリミングが2週間に1回くらい必要だなので苦労しています。ですが、被毛がふわふわでまん丸になったとき、かわいさが爆発するので、頑張っています」
- 「犬を初めて飼ったのでわからないことが多い。排泄の世話が意外と大変」
- 「トイレトレーニングに始まり、鳴き声も大きく言葉が通じないぶん、指示を理解させるのが大変だった」
「思っていたより飼いやすい」を選択した飼い主さんの回答でとくに多かったのが、「抜け毛が少ない」「吠えにくい」といった内容です。一方で、「思っていたより飼うのが大変」と回答した飼い主さんからは、「トリミングの回数が多い」「ブラッシングが大変」といった声が多数聞かれました。この犬種の特徴ともいえる、ふわふわとした純白の被毛をキープするのは、難しいと感じる方も少なくないようです。
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ビション・フリーゼのかわいい画像
ビション・フリーゼの歴史や背景
ビション・フリーゼは、カナリア諸島にいた土着犬が祖先といわれ、中世ヨーロッパの貴婦人たちの間で「白い抱き犬」として人気が広まりました。ビションは小さい、フリーゼは縮れ毛という意味です。20世紀半ばに考案された「パウダー・パフ」は、この犬種を特徴づけるトリミングスタイルです。
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