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背骨に負担がかかる恐れも…犬を背中に「おんぶする」危険性を獣医師が解説
まるで人を背中におぶるようなかたちで、愛犬をおんぶする飼い主さんを時折SNSなどで見かけます。おんぶの体勢は、犬に危険ではないのでしょうか?
今回、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。
犬を背中に「おんぶする」のは危険?
——人の子どもにするように、愛犬を背中におぶるような体勢は、犬にとって危険ではないのでしょうか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「人をおんぶするのと同じように犬にするというのは、想像すると危ないと思います。
どんな犬でも危ないですが、おんぶをしたときに飛び降りようとする犬や、暴れたら落下するということを理解していない子犬などはとくに危険だと思います」
——おんぶされているときの姿勢が、犬にとってよいものなのかも気になります。
獣医師:
「おんぶの姿勢は犬の体が縦になってしまうので、背骨に負担がかかると思われます。
また、後ろにいる犬の姿を飼い主さんが見ることができないのも危ないです。どのような姿勢・状況なのかを把握できないと、突発的なことにも対応できません」
——おんぶしているときに、愛犬が絶対に暴れないとは言い切れないですものね。
獣医師:
「そうですね。突然の落下の危険性があります。おんぶで歩き回ったり、移動手段にするのは避けたほうがよいでしょう」
犬をおんぶするのは可愛いですが、体への負担や事故の危険性もあります。飼い主さんは、通常の抱っこで対応するようにしましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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