犬と暮らす
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「犬の体の正しい冷やし方」 熱中症の症状がみられたら時の対処法とは
犬は呼吸を使って体温を調節します。暑い季節、犬のパンティングと呼ばれる激しい開口呼吸が続いたり、体が異常に熱い、ぐったりするといった症状は熱中症の可能性もあるので注意が必要です。
今回は、いぬのきもち獣医師相談室の先生に「緊急時に犬の体を冷やす方法」について話を聞きました。
熱中症の症状がみられたときの対処法
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「愛犬が動いたり水が飲める状態であれば、水を飲ませ、涼しい場所に移動し、水や保冷剤を使って体を冷やしてあげましょう。
体のふらつきやよだれが出ている場合は、横になってしまうはずです。涼し場所で体を冷やして、水を飲めるようになったら飲ませてあげてください。」
犬の体を効率よく冷やす方法
獣医師:
「水で濡らしたバスタオルを犬の体にかけたり、保冷剤や氷嚢を使って脇や内股、首を冷やしつつ、エアコンや扇風機の風を当てると効率よく体が冷えます。
自力で起き上がって水を飲めるようにならないなど、状態が悪い場合は、迷わず動物病院を受診しましょう。」
犬の状態が悪い場合の対処法
獣医師:
「熱中症と思われる症状で、犬がぐったりしている、意識がない、もうろうとしている場合は、体に水をかけたり水がたまった場所に入れると早く体を冷やせます。
ただし、この場合は水を飲んで回復できる状態ではないため点滴が必要です。動物病院に電話をして指示を仰ぎながら受診の準備をしましょう。」
犬の体を冷やすときの注意点
獣医師:
「熱中症の場合、回復すれば自然に起き上がるため体を冷やす必要はなくなりますが、自力で起き上がらない場合は、おうちでのケアだけでは不十分です。
熱中症が治っていないと循環不全を起こしたり、冷やした後に低体温になる可能性があるため、動物病院で点滴や体温管理などの治療を受ける必要があります。
熱中症は、後から嘔吐や下痢、肺水腫を起こすことも多いので、心配な様子があれば受診をしましょう。」
愛犬に熱中症の症状がある場合は、体を冷やし、動物病院に連絡を入れることが大切です。
愛犬の様子を日ごろから見守っていきましょう。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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