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犬の体にしこりやイボができる原因は? 特に注意が必要な症状などを獣医師が解説

犬の体を触っているときに、しこりやイボなどのできものを見つけることがあるかもしれません。

この記事では、犬の体にしこりやイボができる原因や、注意が必要な症状などについて、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

犬の体にしこりやイボができる原因は?

見つめるパグ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
——犬の体にしこりやイボができるとき、どのような原因が考えられますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
たまたまできてしまったり、加齢が原因でできることが多いです。ちなみに、イボもしこりも医学用語ではありません。何かできものができたということを表す一般用語です。

皮膚が一部膨らんでできている何かをしこりと言い、その中の一種がイボです。病院で『イボ』と言われたら、老犬にできる老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)を指すことが多いと思います。老人性疣贅は、シー・ズーによく見られます。

しこりとイボで厳密な使い分けをしていない場合もあり、飼い主さんそれぞれが理解しやすい言葉を選択し、使用していることもあるでしょう」

注意が必要な犬のしこり、イボの見分け方は?

笑顔の秋田犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
——しこりやイボで注意が必要なものと、特に気にしなくてもよいものの見分け方はありますか?
獣医師:
「小さいものは虫刺されと似ていますが、虫刺されは一時のことなので、時間経過で消失しそれっきりです。

そうでない場合、ずっと残っていたり、大きくなったり、消えたり出たり、小さくなったり大きくなったりするので、しこりやイボの可能性があります。米粒のように小さいしこりやイボでも、悪性のものがあります」
——小さいからといって良性というわけではないのですね。
獣医師:
「そうですね。特に気にしなくてよいものかどうかは、実際に診察しないとわかりません。飼い主さん自身で判断せずに、動物病院を受診してください。

特に注意が必要なのは…

  • 痛がっている
  • 熱感がある
  • 出血している
  • 食欲や元気がない
などの症状が見られる場合です。できるだけ早く病院に連れて行ってあげてください」

犬のしこりやイボは予防できる?

見つめる犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
——犬のしこりやイボは予防できますか?
獣医師:
「予防はできないと思います。ただ、できものができるということは、内面から体の負担がかかり、異常な細胞ができてしまったということです。

飼い主さんがふだんから愛犬にできることは、食べること、寝ること、遊ぶこと、運動することに気をつけてあげて、ストレスが過度にかからないようにしてあげることでしょう。

そうした配慮をしてあげることで、体への負担がかかりにくくなると思います」
見つめるボーダー・コリー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬にできるしこりやイボは、見た目では良性か悪性かの判断は難しいこともあるようです。もし見つけた場合は、動物病院で検査してもらうようにしましょう。


(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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